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第十三話





知世の自宅。


やれやれ。ここ最近計画をことごとくつぶされたからな。なにか考えないと。っと。

ぴんぽーん。

誰だろう?今9時だぞ。こんな時間に誰や?

「よお!」と顔を出したのはリョウ。ええええええええええええええええー

「おぬし誰や?」と私。

「君の彼氏、リョウだよ?」

は?「それは分かってる。なぜここにいる?」住所教えてないはずだが?

「お菓子をくれないとイタズラするぞ?」

・・・・・・って、今日はハロウィンだっけ?っていうか質問に答えろや!

「住所を誰から聞いた?!」

「先生に聞いた(笑)」

・・・・・・先生からってあの担任何考えてるねん・・・・・・?

「ちょこっと脅したら教えてくれたのさ~」


・・・・・・自慢するなよ・・・?脅したのか・・・?

「で、何しに来た?」早く帰れ。私は今から計画を立て直さないとならない。心からの叫び。

「え、帰れって?」

・・・だから心をよむなや!!

「ちゃんと質問に答える気ある?」

「う~んちょこっとは」ちょこっとは、とは何や!何パーセントや!?

「だって俺、彼氏じゃん? こんなことあっても不思議じゃないじゃん?」いえ、

・・・・・・不法侵入ですから・・・?

「まあまあ、中に入れてよ?」やだね。誰が入れるか。

私はドアを閉めた。はずなのに、片足をドアにかけられて閉まらない!!

「いったい私に何の用や?」早く帰れ。

「お菓子をくれないとイタズラするぞ」またそれか?お前それでも高校生か?!

「君よりは頭は、いいはずだけど?」

・・・・・・だから心よむなや!

「いったい何がしたい!?」

「い、じ、め」とリョウが答えた。なんだなんだなんのいじめだ??!!

「これからさ。ケンジの自宅に押し掛けて「お菓子をくれないとイタズラするぞ」
って脅かしにいこいこ?」

「は?ケンジの家知らないし」

「俺知ってる!一応友達だし?」




更新日:2017-02-17 01:59:23

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