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まさき
「ニノ、ベッドがあるから、ここでセックスしようか?」
「しない!」
ドアを閉めるのを諦めたのか、部屋の隅に移動して、威嚇するニノ。
「何考えてんだ!」
「ニノが嘘つくからでしょ」
「嘘なんか」
「ついてるでしょ」
ニノが泣きそうな顔してる。
こんな顔させるつもりじゃなかった。
でも。
親友として、メンバーとして好き。
ニノは好きって言ってくれたけど、違和感があった。
気持ち悪い、何か。
それが何かわからなくて、立ち上がってニノを見た時に思った。
ああ、ニノは嘘をついてる。
俺から逃げたのはそういう事、なんだ。
追いかけて、嘘を暴こうとしたのに、セックスしようだなんて。
どうして、俺、ニノを追い詰めてるの?
「まーくん、やだ」
ニノの手首を握ったら、抵抗する。
俺の言った事に怯えて、目を瞑ったまま、力を入れている。
そのままズルズルとしゃがみこんだニノを見て、我に帰った。
ニノの手首を離して、俺もしゃがむ。
「ニノ、ニノ、ごめん。俺、こんなことするつもりじゃなかった」
ニノが俺を睨む。
涙に濡れた瞳は怒っていても綺麗で、その瞼にキスしたくなる。
ニノに触れようとする手を握りしめた。
「ごめん、ニノ。俺、帰るね。家に帰って、頭冷やす」
俺を見つめるニノから、涙が溢れた。
「俺、ニノが好きなのは本当だよ。それこそ、その、エッチしたいぐらい。でもニノは、そうじゃないんだよね」
ニノは黙ったまま、俺を見つめている。
「俺の告白は聞かなかった事にして。まだ友達で、いてくれる?」
途中で声が震えた。
ニノが涙で滲んでいく。
ダメだ。
これじゃ、ニノが困っちゃう。
涙を拭こうと腕を上げた時だった。
何かが俺に体当たりした。
「アイバカ」
「ニノ?」
「しない!」
ドアを閉めるのを諦めたのか、部屋の隅に移動して、威嚇するニノ。
「何考えてんだ!」
「ニノが嘘つくからでしょ」
「嘘なんか」
「ついてるでしょ」
ニノが泣きそうな顔してる。
こんな顔させるつもりじゃなかった。
でも。
親友として、メンバーとして好き。
ニノは好きって言ってくれたけど、違和感があった。
気持ち悪い、何か。
それが何かわからなくて、立ち上がってニノを見た時に思った。
ああ、ニノは嘘をついてる。
俺から逃げたのはそういう事、なんだ。
追いかけて、嘘を暴こうとしたのに、セックスしようだなんて。
どうして、俺、ニノを追い詰めてるの?
「まーくん、やだ」
ニノの手首を握ったら、抵抗する。
俺の言った事に怯えて、目を瞑ったまま、力を入れている。
そのままズルズルとしゃがみこんだニノを見て、我に帰った。
ニノの手首を離して、俺もしゃがむ。
「ニノ、ニノ、ごめん。俺、こんなことするつもりじゃなかった」
ニノが俺を睨む。
涙に濡れた瞳は怒っていても綺麗で、その瞼にキスしたくなる。
ニノに触れようとする手を握りしめた。
「ごめん、ニノ。俺、帰るね。家に帰って、頭冷やす」
俺を見つめるニノから、涙が溢れた。
「俺、ニノが好きなのは本当だよ。それこそ、その、エッチしたいぐらい。でもニノは、そうじゃないんだよね」
ニノは黙ったまま、俺を見つめている。
「俺の告白は聞かなかった事にして。まだ友達で、いてくれる?」
途中で声が震えた。
ニノが涙で滲んでいく。
ダメだ。
これじゃ、ニノが困っちゃう。
涙を拭こうと腕を上げた時だった。
何かが俺に体当たりした。
「アイバカ」
「ニノ?」
更新日:2017-05-17 11:14:50