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しょう
雅紀が楽屋から出ていったのを確認して、俺は大きなため息をついた。
いつか、こんな日が来る事はわかっていた。
雅紀はニノが好き。
それを知ったのは、雅紀が酔った勢いで俺に話した事だった。
泣きながら、苦しい胸の内を打ち明けた雅紀。
俺は雅紀が泣き止むまで、抱きしめてやるしかなかった。
それから、俺は二人を意識するようになる。
でも……。
俺から見るに、こいつら明らかに付き合ってるだろ、っていう二人の姿なわけで。
雅紀さえ告白すれば、うまくいくと思っていた。
智くんとニノが、いちゃいちゃしている現場を目撃しなければ。
潤とニノが、いちゃいちゃしている現場を目撃しなければ。
そんな場面を何度も見て来た。
そして気づく。
俺とニノも、いちゃいちゃしていた。
雅紀が悲しそうな顔をして、俺を見ていたから。
そう、ニノは優しい。
俺たち四人に対しては。
雅紀が一歩踏み出せないのも、わかる気がした。
だから俺は雅紀の相談役として、雅紀の家を何度も訪れた。
「翔ちゃん、俺を慰めてくれる?」
誘ったのは雅紀。
まさか雅紀に、しかもオトコ相手に勃つとは、自分でも思っていなかった。
最初は俺の指一本さえ、受け入れる事を拒んでいた雅紀のカラダ。
今では俺自身を受け入れ、ギュッと締め付けて俺を離そうとしない。
一度雅紀の味を覚えてしまうと、ダメだった。
俺は雅紀に溺れた。
雅紀にそれを隠しながら。
雅紀とニノが付き合わないことを祈りながら。
そんな日々がずっと続いていく、筈だった。
まさか、雅紀が自分から動くと思っていなかった、から。
いつか、こんな日が来る事はわかっていた。
雅紀はニノが好き。
それを知ったのは、雅紀が酔った勢いで俺に話した事だった。
泣きながら、苦しい胸の内を打ち明けた雅紀。
俺は雅紀が泣き止むまで、抱きしめてやるしかなかった。
それから、俺は二人を意識するようになる。
でも……。
俺から見るに、こいつら明らかに付き合ってるだろ、っていう二人の姿なわけで。
雅紀さえ告白すれば、うまくいくと思っていた。
智くんとニノが、いちゃいちゃしている現場を目撃しなければ。
潤とニノが、いちゃいちゃしている現場を目撃しなければ。
そんな場面を何度も見て来た。
そして気づく。
俺とニノも、いちゃいちゃしていた。
雅紀が悲しそうな顔をして、俺を見ていたから。
そう、ニノは優しい。
俺たち四人に対しては。
雅紀が一歩踏み出せないのも、わかる気がした。
だから俺は雅紀の相談役として、雅紀の家を何度も訪れた。
「翔ちゃん、俺を慰めてくれる?」
誘ったのは雅紀。
まさか雅紀に、しかもオトコ相手に勃つとは、自分でも思っていなかった。
最初は俺の指一本さえ、受け入れる事を拒んでいた雅紀のカラダ。
今では俺自身を受け入れ、ギュッと締め付けて俺を離そうとしない。
一度雅紀の味を覚えてしまうと、ダメだった。
俺は雅紀に溺れた。
雅紀にそれを隠しながら。
雅紀とニノが付き合わないことを祈りながら。
そんな日々がずっと続いていく、筈だった。
まさか、雅紀が自分から動くと思っていなかった、から。
更新日:2017-02-01 02:01:52