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にの
「どした?」
「何が?」
ぼんやりしてたら、大野さんが俺の顔を覗き込んだ。
「困った顔してる」
俺は適当に誤魔化す事にした。
「そうですか?この前買ったゲームが攻略できなくて」
「ふーん」
大野さんは俺の目をじっと見た。
俺は目をそらす。
「そういう顔をしてる時は、相葉ちゃんのこと考えてる時だ」
しまった。
思わず大野さんの顔を見てしまった。
大野さんはしてやったり、って顔してる。
「何が、あったの?」
言えるわけ、ない。
あれは夢だったんだろうか?
酔っ払ってみた、夢。
「ニノちゃんは何もしなくていいから、ね?」
赤い舌が先端でチロチロと揺れるのを不思議な気持ちで見ていた。
俺の下半身で動くまーくんの顔。
時たま俺を見る瞳が、艶やかで。
夜はあんな顔、するんだ。
あんな顔を見せてるの?
他のヤツに。
好奇心旺盛なあいつのことだ。
どっかでそういう知識を仕入れたものの、誰にも試すことなんて出来なくて。
俺だったら、誰にも言わないと思って。
あんな、思い出しただけでカラダが疼く行為をした。
俺はブルッと震えた。
「寒い?」
「大丈夫」
それでも大野さんは、自分のジャケットを持ってきて俺に着せた。
「ありがとう」
「ん」
大野さんは、俺をずっと見つめてる。
「大野さん?」
まだ見てる。
数秒後、何も言わずに定位置に座った。
俺は大野さんに知られないように、ため息をつく。
あれはあなたの酔狂。
そうだろ?
それだけだろ?
まーくん。
モヤモヤした気持ちのまま、俺はゲーム機を取り出した。
「何が?」
ぼんやりしてたら、大野さんが俺の顔を覗き込んだ。
「困った顔してる」
俺は適当に誤魔化す事にした。
「そうですか?この前買ったゲームが攻略できなくて」
「ふーん」
大野さんは俺の目をじっと見た。
俺は目をそらす。
「そういう顔をしてる時は、相葉ちゃんのこと考えてる時だ」
しまった。
思わず大野さんの顔を見てしまった。
大野さんはしてやったり、って顔してる。
「何が、あったの?」
言えるわけ、ない。
あれは夢だったんだろうか?
酔っ払ってみた、夢。
「ニノちゃんは何もしなくていいから、ね?」
赤い舌が先端でチロチロと揺れるのを不思議な気持ちで見ていた。
俺の下半身で動くまーくんの顔。
時たま俺を見る瞳が、艶やかで。
夜はあんな顔、するんだ。
あんな顔を見せてるの?
他のヤツに。
好奇心旺盛なあいつのことだ。
どっかでそういう知識を仕入れたものの、誰にも試すことなんて出来なくて。
俺だったら、誰にも言わないと思って。
あんな、思い出しただけでカラダが疼く行為をした。
俺はブルッと震えた。
「寒い?」
「大丈夫」
それでも大野さんは、自分のジャケットを持ってきて俺に着せた。
「ありがとう」
「ん」
大野さんは、俺をずっと見つめてる。
「大野さん?」
まだ見てる。
数秒後、何も言わずに定位置に座った。
俺は大野さんに知られないように、ため息をつく。
あれはあなたの酔狂。
そうだろ?
それだけだろ?
まーくん。
モヤモヤした気持ちのまま、俺はゲーム機を取り出した。
更新日:2017-02-01 00:34:01