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月夜の決意

「・・・」
みんな寝静まる時間帯

チルットは、ぼっーと窓の外の月をただただ見つめていた

(チルット?)
(! ピカチュウさん・・・)
(ピカチュウでいいよ、みんなそう呼んでるし、それに、『さん』付けはなんか照れくさいしさ?)
(・・・)
(? チルット、本当にどうしたの? 元気ないの?)
(そんな、元気ですよ? すみません、ぼっとしてただけですよ)
(・・・本当に?)
(はい!)
(・・・ね? チルット)
(はい?)
(元気じゃないのに、無理に元気出そうとしなくていいんだよ?)
(!)
(落ち込んでるんでしょう? 違う?)
(・・・わたし、昨日、サトシを守れなかった)
(・・・)
(飛べないことよりも、そっちの方が、悔しいと思ったの)
(そう・・・)

ピカチュウは、月を見上げた

(わたしも、みんなの様に強かったら・・・ハブネークに捕らえられた、サトシを助けられたのに、なのに・・・逃げてばかりで・・・情けなくて悔しくて・・・)
ぽっぽっと窓枠に、雫が落ちていく

(・・・みんな、君と同じだよ?)
(!?)
(僕達はね? 強い様で強くないんだよ? そりゃ、昔に比べたら、バトルで相手できる相手は増えたよ? でもね? 僕一人で全部相手出来るかって聞かれると、出来ない)
(ピカチュウでも?)
(うん、僕の得意な事といえば電気を出すこと、足が速いこと、体が軽いから身軽だし、アイアンテールとかも、今は得意中の得意、でも、地面タイプとか体格が良くて、頑丈そうな奴とか、苦手分野なんだよね? そういう相手なら、ゼニガメとかリザードン、カビゴンとかが得意分野かな、今あげた奴だって、全員、僕と同じで苦手分野はある、そんな所を補っていくのが、今の僕達なんだよ)
(!)
(チルット、焦らなくていいんだよ? 僕は、君が悲しい顔をするの見たくないんだ、そんな顔して落ち込まないで? 僕、君を応援してるよ? 僕じゃ力を貸すのそれくらいしか出来ないけど、でも・・・仲間の君に何かしたいんだ、頑張る君を励ます事、邪魔が入れば、それを防ぐし、君が笑顔になってくれるなら、僕は、僕の出来る事で君の力になるから)
(ピカチュウ・・・)

更新日:2016-12-16 13:18:07

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