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アイこそすべて! Part 3

そして、新一の誕生日当日。
新一からは何度もメッセージが届く。

『哀、ごめん、遅くなりそう』
『哀、夕方まで撮影が伸びちまった』
『わりぃ、まだ終わらない』
『哀、撮影が押してる』
『哀、あと一時間はかかる』
『ごめん、哀、夕食は先に食べててくれ』
『哀、待っててくれよ。必ず今日中に帰るからよ』etc.

「工藤君、これで撮影に集中できてるのかしら?」と哀が心配するくらい。
あれでは浮気している暇もない。

結局、新一が帰ってきたのは誕生日も終わる三十分前。

「はあー、間に合った」

リビングで出迎えた哀の前で新一が大きく安堵の息をつく。

「バカね、そこまで無理しなくても良かったのに……」
「バーロー、オメーの気が変わっちまうだろ?」
「別に……変わらないわよ」

でも、今日のために急いで帰ってきた彼に……

「工藤君、ハッピーバースデー!」

哀から抱きついてお祝いのキスをした。
いつもより短めにキスを交わすと、新一が哀の目の前に箱を差し出してくる。

「哀、これ……プレゼント」

「え?」と哀が驚いた顔をする。

「工藤君、今日は貴方の誕生日よ」

「わっーてるよ。けど、俺、オメーにプロポーズした時に何も渡さなかっただろう。
だから、機会があったらオメーに渡したいと思ってたんだ。開けて見ろよ」

更新日:2017-08-22 17:42:33

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秘密のふたり シリーズ2 【コナンで新一×哀】