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全身でお互いを感じる。繋がることで互いの熱情を分け合う。
いつの間にか指をからませ、貪るように口づけをかわしていた。

彼を受け入れる行為に自然と声がでて、身体が悦びで震えてきた。

彼女を初めて抱いたころは、彼女を壊さぬように怖がらせないように気を配っていたつもりだった。
それが今では自分の熱情のまま抱くことが多くなってきていた。
ユリウスもぎこちなくはあるが、彼の求めに応え己を解放しようとしていた。

固い蕾が緩やかに開くように。
二人で同じところに。

何度も突き上げられ、ユリウスはシーツの上でぐったりとしていた。
黄金の髪が背中からシーツの上に流れ、火照りの収まっていない肌が桜色だ。
荒かった呼吸が落ち着くと、アレクセイは彼女を引き寄せた。
汗で張り付いた彼女の髪をかき上げ、額に唇を落とす。瞳を合わせ微笑む。
軽く唇を合わせると、もう一度彼女の白い額にキスをして抱きしめた。
そして、そのまま眠りに落ちていった。

更新日:2016-10-24 17:38:18

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