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《負けるもんか!!》

シロガネヤマには、多くのポケモンが住んでいる

そして何よりもの特徴は、全員が強いのだ

「ヨッギーー!!」
「グマーー!?」

リングマの切り裂く攻撃を、避けてから、岩砕きをお見舞いし
怯む隙に

「ヨッギララーーー!!」
「!! グマ〜〜!!」

最近覚えた、ストーンエッジを決め
何処かで見たことあるなと、思いつつ、遠くに飛ばされるリングマを見送り

下山を開始

ぐっ〜

「ヨッギ〜」
お、お腹すいた〜

辺りをキョロキョロと見渡して

「! ヨギ〜」
あれって、リンゴだ〜
真っ赤だ!!

よじよじと木をよじ登ろうとするが

「!? ヨギ〜・・・」
ずるずると滑る落ちてしまう
「むっ〜」
ぷっ〜

サトシは簡単に登ってたのに〜
「!」
悔しそうに上を見上げと、1匹のエイパム?
「ヨッギ!?」
君って・・・
「エパ!」

ここから、ポケモン達の会話
(これ欲しかったんでしょう?)
(! ええ、いいの!? 君が採ったものなのに!?)
(ええ、勿論、ほら食べてよ、遠慮はいらないわ〜、感謝のしるしなのよ)
(? 感謝って?)
(あのリングマ倒してくれたでしょう? あいつ、本当嫌な奴なの! この木みんなの物なのに、突然やってきて、私達を蹴散らして独り占めしだしたのよ!
もう、本当あったまくるわよ! ちょっと強いからって、威張る奴っていやよね〜、全くあんな奴ばっかりなのかしら? 嫌になるわ〜)
(・・・そんなことないよ)
(え?)
(強いから威張るとか、そんな奴ばっかりじゃないよ! 僕知ってるもん! 強くて優しい・・・太陽みたいな人)
(・・・)
(僕の憧れなんだ! スーパーヒーローみたいなの! あんなリングマと一緒にされるのいやだよ、あの人なら、そんなことしないもん!)
(へ〜・・・)
(でも、これありがとう、採ってくれて助かっちゃった〜、僕お腹ぺこぺこだったんだ〜、かしゅり、しょりしょり、んん〜、美味しい〜)
(よかったわ〜、ごめんなさいね・・・)
(え?)
(いやな気持ちにさせてごめん・・・あなたの大切な人って素敵なのね・・・あなたの顔見てたら、申し訳なくなちゃったわ〜)
(!? そ、そんなに分かりやすい?)
(うん、凄く)
(・・・)
ぼ、僕って顔に出やすいのか〜って事は、ママも・・・
エスパーじゃなくてただ単に、僕が分かりやす過ぎるだけだったか〜・・・

エイパムにお礼を言って、また元気に歩き出していく

更新日:2016-09-09 09:56:42

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可愛い子には旅をさせろと昔の人は言いました