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「リュドミール!」

「!?どうしたんですか?こんなところに?」

「ああ、ちょっと極秘の任務がこっち方面だったものだから・・・オレ様に憧れてボリシェビキに飛び込んできた、まだ不慣れな後輩の様子が気になって寄ってみたのさ!どうだ、調子は?」

「ありがとうございます・・・士官学校より、よっぽど鍛えられています」

「リュドミール・・・聞いたか?兄さんのこと・・・」

「はい・・・兄は全て覚悟の上で、自分の信念を最後まで貫き通したのだと思います・・・・・残された家族が心配で・・・」

「家族・・・?姉さんか?」

「あ、いえ・・・・・兄は不在がちな父に代わって僕に様々なことを教えてくれて、幼いころから憧れの素晴らしい兄でした・・・僕は兄を生涯尊敬し続けます・・・・・すみません!」

「いいんだよ、それでいい・・・理想とする形は違えど、おまえの兄さんだってこの国を愛していたからこそのことだったんだろう。これからおまえが、その愛を引き継いでいくんだ、な?」

「はい・・・そうですね、ありがとうございます」

「・・・どら、駅はものすごい混雑だったから人手はいくらでもいるだろ?手伝うとしよう!」

「はい!」




更新日:2017-05-02 18:19:16

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