官能小説

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 暖かなまどろみの中耳元に届く心地よい愛おしい者の声に瞼は重く意識はまだ靄がかかっている様だった。

「エル・・・ト・・・エルト。」

「セレス・・・まだ・・・・。」

 尚も心地よい夢うつつのエルト・・・思わず寝返りを打ちこのまどろみを少しだけ堪能する。が、エルトを揺り起こす自分物の次の言葉に思わず一気に意識が覚醒する。

「セレスって、僕はカルティだけど!そして、忘れたの?今日は狩りに出かける予定でしょ。」

エルトが重い瞼をやっと開くとそこには暖かなまどろみの中のセレスではなく、カルティが両手を腰に当てて呆れたように見下ろしていた。その状況にエルトは慌てて起き上がりバツが悪そうに咳払いを一つ漏らす。

「エルト寝ぼけてないで早く起きなよ~。ナルシストも準備万端で待ってるよ。」

 彼も今日狩に誘われたらしく出かけるに相応しい姿だった。いつもとは違い乗馬用の服に身を包み大きな帽子を被るカルティはすぐに呆れ顔で歩いていき窓を覆うカーテンを開く。朝とは言ってもこのテベルでは真っ暗な闇が一日中支配する。窓を開け放つと同時に冷たい空気がふわりと駆け抜け完全にまどろみから現にエルトを引き戻す。エルトは用意された洗面を済まし欠伸をしながらベッドから這い出てクローゼットの前に立ち出かける準備をした。

 準備とは言っても暗黒騎士団の略装で出かけるのでたいした事ではない黒衣の軍服に身を包むと肩から漆黒のマントをかけ長いワインレッドの髪を束ねた。そしてカルティが用意した軽い朝食を取ると直ぐに二人は部屋を後にする。そのまま二人が中庭の先に備えられた馬小屋に向かった。

更新日:2016-03-27 21:49:45

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