神に逆らう神がいた。
神に逆らう神は自らの子らと共に闇の住人の暮らす世界にやってきた
闇の住人はそれを素直に受け入れることができずその者達と戦った
しかし、互いに本当の敵を見出し闇の住人は神に逆らう者達と手を組む
それが今日の悪魔と呼ばれる者達のゆえんになる


悪魔達はそれぞれの王を立てた。
神々に逆らい全てを治める王を中心に

好色の罪を背負い全てを治める王を愛し淫らに誘惑する蝶

怒りの罪を背負い自らの運命を呪い神に楯突く緋き騎士

大食の罪を背負い貪欲に全てを喰らう天才児


傲慢の罪を背負い悪魔を束ねることを運命づけられた最強の堕天使


怠慢の罪を背負う白い翼の悪魔

強欲の罪を背負い自分の思うままに欲する美しき錬金術師


嫉妬の罪を背負う闇の世界に長きに君臨する闇の皇帝


一人の悪魔が七人を支配し、七人の悪魔がそれぞれの領域を支配した

互いの領域を侵さず単調な刻が過ぎると思われていた



だが、ある日錬金術師は底知れぬ強欲さ故に互いの不可侵を冒した―――――


気まぐれから魔界どころか天界をも巻き込んだ不可侵の調和を乱した



その日から錬金術師の掌で様々な人々の運命が弄ばれる事になる