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シューベルティアーデのサロン仲間からの選曲

2)シューベルティアーデのサロン仲間からの選曲

 19世紀後半のシューベルティアーデに関係する作曲家の作品として,アルペジョーネの選曲にふさわしいリストを以下列挙する.
 選定基準はアルペジョーネの全体イメージ,トーン,曲構成などの要素を総合的に評価したものである.

 シューベルト記念館にシューベルトの愛奏したギターが保管されている.遺品のギターは,シュタウファー作品である.まさしく1824年前後のウィーンで流行していたスタイルのギターである.
 実際,アルペジョーネは,ギターの4度調弦(E,A,D,G,B,e)と同一である理由からも,ギターとのデユオは相性が当然ながら良いといえる.

 さて,レッシング, ダームシュタットなどのCDには, アルペジョーネとギターのデユオの名演奏には,シュポア,シュスター,ディアベッリ,ロンベルグ,そしてブルグミューラーなどの作品が共通にみられる.具体的な候補曲は以下である.

 レッシングが演奏しているアルペジョーネは,19世紀のシュタウファー製ギターモデルとのデュオがある.
 シュポア「テンポディメヌエット」(L. Spohr - Tempo di Polacca A major from Faust arr. V. Schuster 1825),
 シュスター,「ギターとチェロのための小品」(V. Schuster - Drei Stuecke Fuer Gitarren Violonce),
 ディアベッリ,「アルペジョーネのアンダンテ」(A. Diabelli - Andante Con Moto A Major Arpeggione),
 ブルグミュラー,「アルペジョーネとギターのノクターン小品」(F. Burgmueller - Drei Nocturnes Arpeggione & Guit),
などである.

ダームシュタットは, 以下の楽曲を取り上げており,アルペジョーネとギターとは相性の良い選曲となっている.
 シュポア「テンポディメヌエット」(L. Spohr - Tempo di Polacca A major from Faust arr. V. Schuster 1825),
 ロンベルグ,「アダージオ」(B. Romberg - Adagio E major arr. V. Schuster 1825),
 ウクライナ民謡(Ukrainian - German-Moderato a minor (Schone Minka) arr. V. Schuster 1825)
 (以上はシュスターの編曲).
 そしてブルグミューラー,「ノクターン」(F. Burgmuller - Nocturne a minor)
などである.

更新日:2016-03-14 22:46:34

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シューベルトが愛した弦楽器・アルペジョーネ