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松坂屋さんのおっぱい問題

「なあ松坂屋さん、今日はブラジャーしてへんの?」
 会議終了後、人の胸を弄りながらそう聞いてきた大丸。このゴリラ、いっぺん死ねばいいと本気で思った。
「たわけ!」
 誰のせいでこんな苦労を抱え込んだと思ってるんだ!
 世の中には知ったら最後、知らなかった頃には戻れないものというのがいくつもある。
 アイドルは実は平気でうんこをするという実態、女の愛のバロメーターは財力と比例するという事実、辞書にあっても現実では起こりえないのが「無礼講」。
 いや、そんなこと今はどうでもいい。無礼講を真に受けて左遷されるサラリーマンの方が100倍ましだ。
 乳首の感度は上がったら最後、決して下がることはないという驚愕の事実。何もしていないのにシャツの上から見てわかる、ぴんと膨らむ二つのポッチ。これが男にとってどれほど恥ずかしい事かこの無神経男にはわかるまい。
 そういう性癖でもないのにブラジャーをつけるこの屈辱。ブラの代わりに尖った乳首に絆創膏を貼る時の惨めさ!
 変態だ!意図せず変態の仲間入りだ!それもこれも全部元凶はこの男だというのに!
「どたわけっ!!!こんな所でさわさわもみもみするな!」
「あっ、絆創膏はっけーん。はがしちゃっていい?」
「いいわけあるかっ!いま替えがないんだからやめろっ!」
「あとで俺が買うてきますからって…えいっ」
「あっ」
 乳首が外気にさらされ、思わずびくっと背中がしなる。
「わ~。やっぱ感度ええなあ、ここ」
「やっ、さわんなっ!」
 乳首を触りながら、大丸はもう片方の手で膝の上に座らせた松坂屋のファスナーに手をかける。
「あっあっ」
 押し潰すようにいじられただけで甘い声を漏らし始める松坂屋の耳を食みながら、バリトンボイスで囁きかける。
「松坂屋さんめっちゃエロ。声聞いただけで俺のこんなやで」
「やっ」
 硬く滾った欲望を、松坂屋の臀部に押し付ける。
「ねえ、松坂屋さん。すこうしだけ、腰上げてくれへん?」
 囁かれる間も絶えず乳首を嬲られ、朦朧としながらおずおずと腰を上げる。すると大丸は、器用に松坂屋の下着ごとズボンを抜き取り会議机に放り投げる。
「もうぬるぬるんなっとる。そんなに乳首、気持ちええ?」
「やっやっ」
 くちゅくちゅと勃ちあがる先端を親指でいじられ、松坂屋はずるずると大丸に凭れかかる。大丸は自分の猛ったものを取り出すと、そのまま窄まりへ擦りつける。
「挿れてええ?」
「だめっ…大丸っ!」
「なんで駄目やの?ここ、こんな柔らこうなってんのに…」
「会社だぞ!」
「俺は気にせんよ?」
「私は気にするんだっ……ああっ!」
 ずずずとゆっくりと挿入され、目の前がチカチカとスパークする。荒い息と共に先端からトロトロと白いものが零れ落ちた。
「挿れただけで軽くイったん?」
 嬉しそうな大丸の声が聞こえる。こうなっては、今は何を言っても無駄だ。
「ちょっと体勢変えますね」
 窮屈なのか、大丸は松坂屋を会議机の上に寝かせる。こういう時、松坂屋の背中が痛くならない様に上着を敷くのを忘れない。
 こういう気遣いをするくらいなら、そもそもこんな場所で盛らなきゃいいのに…。
 とりあえず、いいなりになるのも癪なので、効果がないとわかりながらも潤んだ瞳で睨
みながら罵倒してやる。
「くそたぁけぇ……」

更新日:2016-01-01 19:17:53

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