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第3話

一方、その頃…。

「…」

サトシは研究に協力し始めてから数日が経ち、今は休憩の為に部屋へ戻り仮眠を摂ろうとしている所だった。

そんな時…。

「これは…」

覚えのある波導だった。

「…ごめん。リオル…。教えたくないんだ…。オレの問題だから…」

そう呟いて眠りに着いた。

ちなみに、この部屋には監視カメラは無い。

その代わりに波導の動きをチェックされていた。

外部へ放出があればすぐに、気づかれてしまう。

しかし、外部から受けとる事は出来る。

受け取るのはチェックされていないのだ。

サトシにとっては皆を守るために自らの意思でここへ来たために、応える訳にいかないのだ。

応えてしまえば皆は確実にここへ来るから。

自分を助けるために。

それでは駄目なのだ。

更新日:2019-08-12 18:30:40

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