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第2話

しばらくセレナ達は、朝食後からサトシを探していた。

しばらく待っても帰って来ないからだ。

「サトシ…どこ行ったの?」

と、セレナ。

結局昼になっても見つからず、昼食を黙々とポケモンセンターで食べていた。

ピカチュウ達、サトシのポケモン達はサトシが居ないからか元気がなかった。

特にオンバーンはオンバットの頃からサトシと過ごしていた為か、母親のように、父親のように慕っていた。

だからか、サトシの不在は相当堪えているらしく、泣きそうになっていた。

『オンバーン、大丈夫?』

と、ピカチュウ。

※『』内はポケモンの会話なので人間には鳴き声にしか聞こえない。

『ピカ兄さん。どうして父さんは…』

とオンバーン。

『私もそう思うけど、多分…何か理由があるのよ』

と、ファイアロー。

『理由?』

『そう。じゃなきゃ、私達を置いて居なくなる筈無いわ。きっと…』

オンバーンの問いに答えていたファイアローは、途中で言葉を切った。

それを繋げたのは…。

『きっと、拙者達を守るため』

ゲッコウガだった。

『俺達を?』

ルチャブルは問う。

更新日:2019-07-11 20:39:12

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