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暴漢たちが遠ざかるのを見て、やっと和也は口を開きました。

(.゚ー゚)「ありがとうございました。助かりました」

(‘◇‘)「ケガはない?」

身長の高い漢が和也に問いかけました。

(.゚ー゚)「俺は何も……智は?」

(´・∀・`)「俺も大丈夫」

(‘◇‘)「よかったね」

にこにこと嬉しそうに笑うその漢。
和也は、その漢に好感を持ちました。
一方智は、もう一人の漢に好感を持ったようです。
暴漢たちも、もう追っては来ないだろう。
和也はそう考えて、背の高い漢に話しかけました。

(.゚ー゚)「ここで降ろしてもらっていいですか?」

(‘◇‘)「え?なんで?俺の家まで案内するよ」

(.゚ー゚)「どうしてですか?」

(‘◇‘)「俺ね、君の事好きになっちゃった」

和也は後ずさり、智に話しかけようとしました。
しかし。

(´・∀・`)「和也、翔くんが、翔くんの家に連れて行ってくれるって」

嬉しそうに言う智に、和也は脱力しました。

(.゚ー゚)「おまえはバカか!」

(´・∀・`)「え?」

(.゚ー゚)「ホイホイついて行ったら、家に帰れなくなるぞ!」

智は翔の方を向きました。

(´・∀・`)「そうなの?」

(`・З・´)「え?いや、コトが終わったら帰れるよ」

(´・∀・`)「帰れるって」

(.゚ー゚)「コトが終わらないと帰れないんだよ!」

(´・∀・`)「コトって?」

(`・З・´)「コトは……気持ちいい事のコト」

(.゚ー゚)「頰赤らめんな!」

(´・∀・`)「ならいいよ」

(`・З・´)「ホント?!」

(.゚ー゚)「智、何言ってるんですか!」

その時、スッと腕が伸びてきて、和也は持ち上げられました。

(‘◇‘)「さあ、着いた。いざ!」

(.゚ー゚)「ちょっ、離せバカ!」

(`・З・´)「さ、俺たちも行こうか」

(´・∀・`)「うん」

更新日:2015-11-17 22:40:41

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