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その日も、大宮家の和也と智は川に遊びに来ていました。

(´・∀・`)「釣りって楽しいね、和也」

(.゚ー゚)「俺は、楽しくないですけど」

(´・∀・`)「でも俺の事、心配して付いて来てくれてるんでしょ?」

(.゚ー゚)「おまえが迷子になるからだろ!いい加減に自分の家ぐらい覚えてくださいよ」

(´・∀・`)「だって今の家、ずっと暮らしてた家じゃないし」

その時、石を踏む音が聞こえました。

「大宮家の娘だな」

顔半分を覆った数人の漢が剣を持って、和也と智の周りを囲みました。

(.゚ー゚)「智」

和也は智を庇いつつ、ジリジリと川の方に移動します。

(´・∀・`)「和也」

(.゚ー゚)「俺が囮になる。その間に」

(´・∀・`)「できない!和也を置いていけないよ」

(.゚ー゚)「智……」

二人の足が、川の水に触れた時でした。

(`・З・´)「こっちだ!」

小さな船に乗った二人の漢が呼んでいます。

(‘◇‘)「来い!」

手を伸ばす漢たち。

(´・∀・`)「和也!」

智が漢に手を伸ばしたので、和也もそうしました。
どちらが悪者か、智にはわかっていました。
智の勘は、こういう時鋭いのです。

更新日:2015-11-17 22:38:08

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