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「なにしやがる!!」
「朝です。おはよう、はーちゃん。早く起きないと、遅刻しちゃうぞ。お・ね・ぼ・う・さん」
外は朝から曇り空で、昨夜の晴天が嘘のような暗さに雨の予感しか感じず、首領パッチは窓に駆け寄った。
「お外暗いよー」
首領パッチがアホな幼児の顔で窓際から皆に言うが、曇天程度で修行が休みになる筈もなく、曇天から雨が降り出したと思う間に土砂降りとなり、首領パッチと天の助とガ王が休みだと喜んでいるのを他人事の様に破天荒とボーボボとポコミは準備を終わらせた。
「戦いは晴れの日ばかりにあるとは限らないんだぜ。むしろ絶好の修行日和じゃねーか」
「破天荒の言う通りだ」
「だね☆」
三人の言動が正論なのは確かなので天の助とガ王は渋々従い、首領パッチは驚いた。
「お前らマジ!?オレは休むぜ!」
首領パッチが布団に潜り込むと同時に部屋の出入りの戸が開いて、魚雷ガールが現れ、快活に言った。
「お前達、その意気や善し!雨天決行だ!」
一縷の望みを持っていたのに望みが消え失せあからさまに不満を顔に出す天の助とガ王を魚雷ガールは力瘤で笑顔にさせ、それから布団に潜り込んでいる首領パッチに気付いていつ出て来るのかとジーッと見ていたが、首領パッチは脂汗を垂らしているだけで動く気配がないので、怒鳴りつけながらエルボードロップを喰らわせた。
「子分がやるって言ってんのに親分のテメーが休む道理があるか!!」
「ぐぼっ!!」
「おやびん、オレのせいでスイマセン!スイマセン!」
雨なのにやる気満々でいた自分のせいで雨だから休む気満々でいた首領パッチがエルボードロップを喰らった事に対して破天荒が謝り倒すと、魚雷ガールが胸座を掴み上げながら怒鳴った。
「テメーはなんも悪くねえだろうが!!」
いつもの流れでそのまま殴るかと思ったが、魚雷ガールは破天荒を殴らず、拍子抜けしている破天荒を突っ張りで部屋の外に押し出すだけに終わった。
「雨の日は、先生ちょっとアンニュイになるの」
破天荒に対して穏やかな魚雷ガールは見ていて何だか不気味なので、首領パッチ含むみんな無言で修行場に向かった。
END
「朝です。おはよう、はーちゃん。早く起きないと、遅刻しちゃうぞ。お・ね・ぼ・う・さん」
外は朝から曇り空で、昨夜の晴天が嘘のような暗さに雨の予感しか感じず、首領パッチは窓に駆け寄った。
「お外暗いよー」
首領パッチがアホな幼児の顔で窓際から皆に言うが、曇天程度で修行が休みになる筈もなく、曇天から雨が降り出したと思う間に土砂降りとなり、首領パッチと天の助とガ王が休みだと喜んでいるのを他人事の様に破天荒とボーボボとポコミは準備を終わらせた。
「戦いは晴れの日ばかりにあるとは限らないんだぜ。むしろ絶好の修行日和じゃねーか」
「破天荒の言う通りだ」
「だね☆」
三人の言動が正論なのは確かなので天の助とガ王は渋々従い、首領パッチは驚いた。
「お前らマジ!?オレは休むぜ!」
首領パッチが布団に潜り込むと同時に部屋の出入りの戸が開いて、魚雷ガールが現れ、快活に言った。
「お前達、その意気や善し!雨天決行だ!」
一縷の望みを持っていたのに望みが消え失せあからさまに不満を顔に出す天の助とガ王を魚雷ガールは力瘤で笑顔にさせ、それから布団に潜り込んでいる首領パッチに気付いていつ出て来るのかとジーッと見ていたが、首領パッチは脂汗を垂らしているだけで動く気配がないので、怒鳴りつけながらエルボードロップを喰らわせた。
「子分がやるって言ってんのに親分のテメーが休む道理があるか!!」
「ぐぼっ!!」
「おやびん、オレのせいでスイマセン!スイマセン!」
雨なのにやる気満々でいた自分のせいで雨だから休む気満々でいた首領パッチがエルボードロップを喰らった事に対して破天荒が謝り倒すと、魚雷ガールが胸座を掴み上げながら怒鳴った。
「テメーはなんも悪くねえだろうが!!」
いつもの流れでそのまま殴るかと思ったが、魚雷ガールは破天荒を殴らず、拍子抜けしている破天荒を突っ張りで部屋の外に押し出すだけに終わった。
「雨の日は、先生ちょっとアンニュイになるの」
破天荒に対して穏やかな魚雷ガールは見ていて何だか不気味なので、首領パッチ含むみんな無言で修行場に向かった。
END
更新日:2015-11-11 11:21:54