- 2 / 8 ページ
そして魚雷パーティーでは首領パッチが大変な事になっていても終了時間まで我関せずで自分の修行だけに専念している。そんな掴み所のない性格の破天荒が部屋から出て行こうとしている後ろ姿を首領パッチとボーボボと一緒にビュティも見送っていると、修行場と宿舎の往復だけの日々はまだ10歳のポコミには息が詰まるのだろう、ポコミは大人の破天荒がいるなら夜遊びも可能だと踏んで後に付いて行こうとした。
「ポコミも行く」
「ガキはもう寝る時間だぜ」
「まだ八時だよ」
「寝ろよ。背が伸びねえぞ」
視線だけで見下ろして口元に笑みを浮かべて優しい声音で断る破天荒の真意は読み取り辛く、そして連れない態度を取られるのはナメ郎で慣れているのとナメ郎と違って笑みを浮かべる破天荒の連れなさはポコミには堪えず、そんな彼女に少し苛付き出している破天荒に天の助が言った。
「そのくらい良いじゃねえか。連れてってやれよ」
「ガキのお守りはご免だ。お前が連れて行ってやれよ」
「僕は筋肉痛なので」
「てめーに筋肉なんかねえだろうが」
ハジケとも素とも区別が付かない子供みたいな首領パッチの世話は喜んでするのに本物の子供だが首領パッチよりも断然手がかからないポコミが散歩に付いて来る事すら嫌がる心理は、彼の首領パッチへの忠義を目の当たりにし続けて来たビュティ達には理解出来るが、まだ知り合って日が浅く子供のポコミには理解出来ず、彼が変わらず笑みを浮かべているだけに冗談なのかも知れないと思わせられ、そして腕に自信があり魚雷修行で更に自信を付けて行っているだけに子供扱いに気分を害した。
「自分のお守りくらい自分でできるもん」
破天荒は抜きん出て魚雷パーティーのステージも先頭を切ってどんどんクリアして行っていてあの魚雷ガールが褒めているくらいだが、二番手に付いているだけにポコミが食い下がると、そんな彼女の気持ちを知ってか知らずか破天荒は笑みを消して歯に衣着せぬ駄目押しをした。
「しつこいガキだな。邪魔だから付いて来んなっつってんだよ」
そう返して部屋を出て行く破天荒の冷たい態度と言葉にポコミはむくれ、それを首領パッチが小声で執り成した。
「ポコミ、勘弁な。オレに免じて、許してやってくれ」
首領パッチが破天荒に子守りをされるアホな子供から一転して親分の顔になったので、しつこくした自分も悪かったのだとポコミは頷いた。
「ポコミも行く」
「ガキはもう寝る時間だぜ」
「まだ八時だよ」
「寝ろよ。背が伸びねえぞ」
視線だけで見下ろして口元に笑みを浮かべて優しい声音で断る破天荒の真意は読み取り辛く、そして連れない態度を取られるのはナメ郎で慣れているのとナメ郎と違って笑みを浮かべる破天荒の連れなさはポコミには堪えず、そんな彼女に少し苛付き出している破天荒に天の助が言った。
「そのくらい良いじゃねえか。連れてってやれよ」
「ガキのお守りはご免だ。お前が連れて行ってやれよ」
「僕は筋肉痛なので」
「てめーに筋肉なんかねえだろうが」
ハジケとも素とも区別が付かない子供みたいな首領パッチの世話は喜んでするのに本物の子供だが首領パッチよりも断然手がかからないポコミが散歩に付いて来る事すら嫌がる心理は、彼の首領パッチへの忠義を目の当たりにし続けて来たビュティ達には理解出来るが、まだ知り合って日が浅く子供のポコミには理解出来ず、彼が変わらず笑みを浮かべているだけに冗談なのかも知れないと思わせられ、そして腕に自信があり魚雷修行で更に自信を付けて行っているだけに子供扱いに気分を害した。
「自分のお守りくらい自分でできるもん」
破天荒は抜きん出て魚雷パーティーのステージも先頭を切ってどんどんクリアして行っていてあの魚雷ガールが褒めているくらいだが、二番手に付いているだけにポコミが食い下がると、そんな彼女の気持ちを知ってか知らずか破天荒は笑みを消して歯に衣着せぬ駄目押しをした。
「しつこいガキだな。邪魔だから付いて来んなっつってんだよ」
そう返して部屋を出て行く破天荒の冷たい態度と言葉にポコミはむくれ、それを首領パッチが小声で執り成した。
「ポコミ、勘弁な。オレに免じて、許してやってくれ」
首領パッチが破天荒に子守りをされるアホな子供から一転して親分の顔になったので、しつこくした自分も悪かったのだとポコミは頷いた。
更新日:2019-02-14 18:23:57