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 着衣の大事さを知って部屋に戻ろうとする破天荒の背中に向けて魚雷ガールが怒鳴った。
「遅れたらテメーは飯抜きだからね!」
「だから何でオレだけなんだよ!」
 魚雷パーティーだけでなく魚雷ガールからの強制実践組み手まで毎日受けて、ある意味一番贔屓されている破天荒であった。そして首領パッチに気付くと、片膝を突いて謝った。
「おやびん、オレのせいですいませんでした」
「よくあるよくある」
「イヤないでしょ!?」
 ビュティが驚いてツッコミを入れる程滅多にない事なのに気にするなと言ってのける首領パッチの度量の大きさに、破天荒はまたもや感服した。
「おやびん……、なんて優しいお方なんだ!」
「さっさと服着ろっつってんだろテメー!!」
「ウルセーギョラ公邪魔すんな!!」
 破天荒が怒鳴り返し、そしてビュティは足元に逃げて来ていたボーボボに言った。
「ボーボボ、後で破天荒さんにちゃんと謝んなよ」
「うん、わかった」
「ボーボボも早く服着なよ」


END

更新日:2015-11-03 12:14:33

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