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次の日


俺達は皇帝の居る玉座まで向かった。

皇帝陛下「おお、皆朝早くから呼び出して済まないな!」
エリカ「お前大声出すなよ!頭痛いのだよー。」
勇者「なんか気持ち悪いです〜。」

昨日果実酒を3本も開けるからだ!俺の飲む分が無くなっただろうが!


皇帝陛下「それでは、魔王の調査に向かう為の軍資金と通行証を渡そう。」
矢内「通行証?」
皇帝陛下「ああ、これを持っていると余所の国に入るのに通行料がかからなくなる。」
矢内「そうか、ありがたく頂くとしよう。」
皇帝陛下「最後にこれだけは言っておく!絶対無理するでないぞ!死ぬでないぞ!」
勇者「頭痛いから大声出さないで下さい〜。」

良い事言ってもこいつらの所為で台無しだな…。

矢内「童貞!世話になったな!」
皇帝陛下「賢者!必ず帰ってこいよ!」
矢内「ああ、分かってる!俺達が帰って来たらパーティーをするのだからな!楽しみに待ってろ!じゃあ、行くぞ!」
勇者「皇帝陛下さん、さようなら。」
矢内「サチの奴が居ないな。何処にいる?」
勇者「さっちんならまだ寝てますよ。」

俺達はふざけたサチを叩き起こして城を出た。戦士長が兵士達を整列させている。

キサラギ「賢者殿達の旅の無事を祈って!全員!敬礼!」

兵士達が俺達に敬礼している。なんか恥ずかしいから止めてくれ!

矢内「戦士長、世話になった!」
エリカ「戦士長ー!行って来るー!」
キサラギ「エリカ!ちゃんと手紙を書くのだぞ!食事の前は手を洗うのだぞ!早寝早起きをするのだぞ!アリマ君も怪我に気をつけてな。」
エリカ「分かったー!」
アリマ君「キー!」

お父さんか、お前は!

矢内「よし、そろそろ行くか!」
勇者「はい!賢者さま!」

俺達の冒険はここからだ!



第3話
冒険の仲間達
END

更新日:2017-02-05 23:40:03

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