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昨夜と同様に拷問から普通のスパルタレッスンに変わった個人レッスンに破天荒は満足だけを感じて、この分なら補習はないだろうと安心していると、魚雷ガールが視線を定めて寄って来た。
「そこのバカ。お前は特別補習ギョラ」
声に張りがない魚雷ガールの言葉に何故また補習を言われるのかと努力が虚しくなった破天荒だったが、この短期間で著しいレベルアップをしている自覚がある事から魚雷ガールのトレーナーとしての手腕は認めており、ただの拷問ではなくなった個人レッスンなら時間の無駄ではないのでまだ気は軽かった。
まともなレッスンとボーボボ達のアドバイスで破天荒は反抗的な態度を取らなくなっただけでなく、首領パッチに甘えなくもなり、それは即ちハジけなくなったと言う事であり、魚雷ガールの目にはかつて恋をした破天荒が戻って来た様に見えた。しかし古風な魚雷ガールはソフトンに操を立てて目を逸らし、皆と同じ様に『魚雷先生』と呼んで来る破天荒を可愛い生徒として弟子として扱うように心掛けていた。そんな日々のある時、事件が起きた。個人レッスンの合間、ビュティと二人でいる時に魚雷ガールが足を滑らせて滝壷に落ちてしまったのだ。ビュティの絹を裂く悲鳴を聞いて皆が駆け付け、狼狽するビュティの指差す方角を見ると魚雷ガールが水面でもがいていた。
「あっあっぷあっ私っ泳げないのよ!」
「魚雷先生!これに掴まってください!!」
そう言いながら助ける気がない訳ではないボーボボと首領パッチと天の助の三人はその辺にある岩をどんどん投げ込んで行き、破天荒はギョラ公ザマァとだけ思ってただ眺めていた。
「あんたら何やってんの!!」
吃驚仰天して本気で叱るビュティにヤレヤレと三バカトリオが肩を竦ませ、彼らの因縁を知らないポコミは頼りにならない男連中に呆れて見切りを付けた。
「魚雷先生、待ってて!今助けにい――」
ポコミが飛び込もうとした一瞬の間を突いて、ボーボボと天の助が威勢の良い掛け声と共に橦木で破天荒を勢い良く突き落とした。
「そいやーーーっ!!!」
不意打ちで簡単に突き落とされた破天荒は派手に落ちたため一旦沈んですぐに浮上し、水面から腕を振り上げて怒鳴った。
「プハッ!ボーボボ!ところてん!なにしやがる!」
「点数稼ぎ、行ってらっしゃ〜い」
「ザケンナ!テメーらがやれ」
そんなやり取りをしていると魚雷ガールが沈んで行き、
「そこのバカ。お前は特別補習ギョラ」
声に張りがない魚雷ガールの言葉に何故また補習を言われるのかと努力が虚しくなった破天荒だったが、この短期間で著しいレベルアップをしている自覚がある事から魚雷ガールのトレーナーとしての手腕は認めており、ただの拷問ではなくなった個人レッスンなら時間の無駄ではないのでまだ気は軽かった。
まともなレッスンとボーボボ達のアドバイスで破天荒は反抗的な態度を取らなくなっただけでなく、首領パッチに甘えなくもなり、それは即ちハジけなくなったと言う事であり、魚雷ガールの目にはかつて恋をした破天荒が戻って来た様に見えた。しかし古風な魚雷ガールはソフトンに操を立てて目を逸らし、皆と同じ様に『魚雷先生』と呼んで来る破天荒を可愛い生徒として弟子として扱うように心掛けていた。そんな日々のある時、事件が起きた。個人レッスンの合間、ビュティと二人でいる時に魚雷ガールが足を滑らせて滝壷に落ちてしまったのだ。ビュティの絹を裂く悲鳴を聞いて皆が駆け付け、狼狽するビュティの指差す方角を見ると魚雷ガールが水面でもがいていた。
「あっあっぷあっ私っ泳げないのよ!」
「魚雷先生!これに掴まってください!!」
そう言いながら助ける気がない訳ではないボーボボと首領パッチと天の助の三人はその辺にある岩をどんどん投げ込んで行き、破天荒はギョラ公ザマァとだけ思ってただ眺めていた。
「あんたら何やってんの!!」
吃驚仰天して本気で叱るビュティにヤレヤレと三バカトリオが肩を竦ませ、彼らの因縁を知らないポコミは頼りにならない男連中に呆れて見切りを付けた。
「魚雷先生、待ってて!今助けにい――」
ポコミが飛び込もうとした一瞬の間を突いて、ボーボボと天の助が威勢の良い掛け声と共に橦木で破天荒を勢い良く突き落とした。
「そいやーーーっ!!!」
不意打ちで簡単に突き落とされた破天荒は派手に落ちたため一旦沈んですぐに浮上し、水面から腕を振り上げて怒鳴った。
「プハッ!ボーボボ!ところてん!なにしやがる!」
「点数稼ぎ、行ってらっしゃ〜い」
「ザケンナ!テメーらがやれ」
そんなやり取りをしていると魚雷ガールが沈んで行き、
更新日:2017-08-18 12:10:42