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「か、かず…お…。」
「昼飯は這いつくばって握り飯食ってろ。夕飯は奮発するよ。」
「くっ…!うぁっ…!」
「いい眺めだよ、明。本当に…。美しい…。」
「変態…オヤジ…。」
「ふふっ。構わんよ、別に変態オヤジでもな。」
「クソッ…。」
「じゃあ、行って来る。」
「ローター出せよっ!」
「快楽に浸っていろ。」
「うぅ…。」


「や…んっ…あっ…!イッちゃう…!」
蕾に埋め込まれたローターのせいで、明は何度となく絶頂を繰り返していた。
「あぁ…ん!また…イクっ…!」
明の体は敏感になり過ぎていた。
「あぁーっ!」
悶え苦しみながらも快楽に浸る明。
欲しい…。和男のモノ…。ズブズブ…して…。
「はぁ…ん…、っぁ…くっ…。」
ダメ、止まらない。
「はぁーっ…!」
のた打ち回る明。
「はぁ、はぁ、はぁ…。もう…許して…。うっ…く…あぁーっ!」
明は放心状態でベッドに横たわっていた。
「…。」
抱いて…。僕を…。メチャクチャにして…。誰か…僕を…抱いて…。寒いよ…。誰か…僕を…温めて…。
拓也…。貴男に…逢いたい…。
優しかった拓也…。
もう一度…。
あぁ…ダメだ。これ以上思い出しては…。
叱られちゃう…。隊長に…。
意識を失う明。


「明。起きろ。明。」
「んっ…。」
「明、ただいま。戻ったぞ。」
「か…ず…お…?」
「ただいま。いい子でいたみたいだな?」
「疲れた…。」
「そのようだな?」
「出して…。」
「まぁ、そう慌てるな。」
「もう…疲れたんだ…。」
「イキ過ぎて?」
「そうだね…。数え切れないほど…。」
「もっと欲しくなったんじゃないか?」
「欲しかったよ…。和男に…挿れて欲しかった…。メチャクチャに…。」
「こんな時、氷室なら抱いてくれるのに…違うか?」
「なぜ…?」
「お前の考えそうなこった。」
「…。」
「氷室の記憶が甦ったか?」
「いや…。」
「思いとどまったか?」
「ん…。」
「今、拘束をといてやる。」
「…。」
「痕がついてしまったな?すまない。」
「それより、出して。」
「それはもう少し挿れておこう。さ、食事の準備をしている間に、シャワーを浴びておいで。」
「杖…取って。」
「ほら。転ぶなよ?」
「フラフラしてる…。」
「浴室まで一緒に行こうか?」
「いい。1人で歩ける。」
「俺は付き添いたいんだがな?」
「まさか…抱く気?」
「…。」
「やめろよ!ローター挿ってんだぞ!」
「だからいいんだろ?」

更新日:2015-10-17 21:29:44

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旅立ちまでの一瞬(ひととき)