• 8 / 92 ページ

翌日

「明、起きろ。」
「ん…う〜ん…。もう朝…?」
「あぁ。早く起きて朝飯食え。」
「わかった〜。」
全裸でテーブルの椅子に座る明。
「お前な…。シャツくらい羽織れ。」
「面倒くさい…。」
「ったく…。早く食べてくれ。俺は仕事だからな。」
「暇だなぁ…。」
「ウロウロ歩き回って転ぶんじゃないぞ。」
「わかってる…。」
「暇で退屈なら遊んでやってもいいんだぞ。」
「!」
「アソコに挿れてやろうか?ローター。」
「や、やめろよ…。」
「いいのか?退屈だぞ?」
「うっ…。」
「俺が帰って来るまで長いぞ。」
「でも、やだよ、ローターなんて。」
「もっと刺激的なものがいいか?バイブとか。」
「もっとイヤだっ!」
「食事が終わったらベッドへ行け。挿れてやるよ、ローター。」
「嫌だっ!」
「快楽を忘れてしまっていいのか?」
「…。」
「早く食べろ。」
「うん…。」


ベッドに横たわる明。
「うつ伏せになって腰を上げろ。」
「足が…痛い…。」
「しょうがな。仰向けに寝ろ。」
菊田は足の両足を自分の肩にかけた。
「うぐっ…。」
「これなら痛くないだろ?」
「痛いよ…。」
「少しは我慢しろ。」
「やめろよ…。そんなもん挿れられたくない…。」
「俺は挿れたいの。」
「体、敏感になってる…。直ぐイッちゃう…。恥ずかしい…。」
「何度でもイクがいいさ。」
「変態…。」
「足首と手首は拘束するぞ。」
「昼飯は〜?」
「枕元に、握り飯置いておくよ。頑張って食べるんだな。」
「回復に努めるんじゃなかったの?」
「努めてるさ。セックスの回復にな。」
「くっ…!」
「お前は俺に逆らえない。そうだろ?」
「…。」
「縛らせてもらうよ、明。」
「…。」
「抵抗しないんだな?」
「無駄だからね。」
「長い付き合いで、俺という人間が、どういう人間か、やっとわかってきたようだな?」
「ええ…。」
「素直ないい子だ。俺のいない間、快楽に溺れるといい。」
「口は塞がないの?」
「厭らしい声でも出してればいいさ。」
「変な声が聞こえるって、近所で噂になっちゃうかもよ?」
「構わんさ。メス犬を飼っているとでもいう。」
「変態。」
「全裸で朝飯を食っていた、お前に言われたくないな。」
「ふん…。」
「挿れるぞ。」
「うわぁっ!っぁ!」
「ふふ。スッポリ呑み込んだ。」
「ううっ…。」
「スイッチ入れるぞ?」
「や、やだっ!」
スイッチを入れる菊田。
「うわぁーっ!」

更新日:2015-10-17 16:15:49

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook

旅立ちまでの一瞬(ひととき)