- 28 / 92 ページ
「すみません。あ、山本二尉、ケガの具合はいかがですか?」
「杖をつかないと歩くのちょっとしんどいけど、もう大丈夫だよ。」
「良かった…。」
「来週、またヤマトに乗艦するけどね?」
「そんな体なのに?」
「僕はヤマトの戦士の1人だから。」
「明さん…。無茶だ!」
「コスモタイガーに乗ってしまえば平気だよ。ヤマトの第2格納庫は慣性制御がされてないからね。この体でも大丈夫だよ。」
「でも…。」
「辰也、あのさ。大事な話があるんだ…。」
「大事な話?」
「アツシ君のことで…。」
「アツシのこと?山本二尉は第11番惑星に行かれたんですか?」
「行ったよ。SOSを受信してね…。」
「SOS…?」
「ヤマトが到着した時は…既に壊滅状態だった。斉藤隊長をはじめ数名の空間騎兵隊員は救助できたけど…。」
「その中に敦は!?」
「いない…。彼は…戦死したよ…。」
「ウソ…。」
「地球に帰る途中、再度第11番惑星に立ち寄った。アツシ君の銃を見つけたんだ…。そこに花を手向けてきた…。」
「敦が…死んだ…?ウソだっ!そんな発表されていない!」
「氷室。公には発表されていないが、内部では知れていることなんだよ。」
「敦が…。」
「本当なら…お菓子を供えてあげたかったけど…。ヤマトは地球への帰還を急いでいたから…。花しか供えてあげられなかった…。」
「敦…敦…敦ーっ!」
明の胸に飛び込む辰也。
「辰也…。」
「うっ…く…ひっ…く…。」
「思いっきり泣くといいよ…、辰也。」
「明さーんっ!俺…俺…独りぼっちに…なっちゃった…。」
「俺がいるだろ?俺は氷室拓也の妻だったんだから…。独りじゃないよ…。」
「で、でも…明さんは…月面…基地で…会えない…。」
「いつも傍にいるだけが親しいわけじゃない…。違うか?」
「明さん…。」
「俺が言ってる意味、わかるよな?辰也。」
「うん…。わかる…。」
「君は独りじゃない。それだけは覚えていて欲しい。」
「明さん…。ありがと…。」
「何かしてあげられるわけじゃないけど…心の支えには少しはなるだろ?俺。」
「凄くなります!」
「じゃ、頑張れ。でも直ぐにアツシ君の死を乗り越える必要はないから。少しずつ受け入れて。」
「はい…。」
「俺だって未だに兄さんの死を受け入れきれてないからね。時間が解決してくれるさ。」
「ん…。」
「話は終わったか?明。」
「うん。」
「氷室。今日はもう帰っていいぞ。気持ちの整理に努めろ。」
「杖をつかないと歩くのちょっとしんどいけど、もう大丈夫だよ。」
「良かった…。」
「来週、またヤマトに乗艦するけどね?」
「そんな体なのに?」
「僕はヤマトの戦士の1人だから。」
「明さん…。無茶だ!」
「コスモタイガーに乗ってしまえば平気だよ。ヤマトの第2格納庫は慣性制御がされてないからね。この体でも大丈夫だよ。」
「でも…。」
「辰也、あのさ。大事な話があるんだ…。」
「大事な話?」
「アツシ君のことで…。」
「アツシのこと?山本二尉は第11番惑星に行かれたんですか?」
「行ったよ。SOSを受信してね…。」
「SOS…?」
「ヤマトが到着した時は…既に壊滅状態だった。斉藤隊長をはじめ数名の空間騎兵隊員は救助できたけど…。」
「その中に敦は!?」
「いない…。彼は…戦死したよ…。」
「ウソ…。」
「地球に帰る途中、再度第11番惑星に立ち寄った。アツシ君の銃を見つけたんだ…。そこに花を手向けてきた…。」
「敦が…死んだ…?ウソだっ!そんな発表されていない!」
「氷室。公には発表されていないが、内部では知れていることなんだよ。」
「敦が…。」
「本当なら…お菓子を供えてあげたかったけど…。ヤマトは地球への帰還を急いでいたから…。花しか供えてあげられなかった…。」
「敦…敦…敦ーっ!」
明の胸に飛び込む辰也。
「辰也…。」
「うっ…く…ひっ…く…。」
「思いっきり泣くといいよ…、辰也。」
「明さーんっ!俺…俺…独りぼっちに…なっちゃった…。」
「俺がいるだろ?俺は氷室拓也の妻だったんだから…。独りじゃないよ…。」
「で、でも…明さんは…月面…基地で…会えない…。」
「いつも傍にいるだけが親しいわけじゃない…。違うか?」
「明さん…。」
「俺が言ってる意味、わかるよな?辰也。」
「うん…。わかる…。」
「君は独りじゃない。それだけは覚えていて欲しい。」
「明さん…。ありがと…。」
「何かしてあげられるわけじゃないけど…心の支えには少しはなるだろ?俺。」
「凄くなります!」
「じゃ、頑張れ。でも直ぐにアツシ君の死を乗り越える必要はないから。少しずつ受け入れて。」
「はい…。」
「俺だって未だに兄さんの死を受け入れきれてないからね。時間が解決してくれるさ。」
「ん…。」
「話は終わったか?明。」
「うん。」
「氷室。今日はもう帰っていいぞ。気持ちの整理に努めろ。」
更新日:2015-10-25 15:33:57