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「まーくん、大丈夫?」

まーくんの顔がおかしい。

「うえー」

どうやら俺の、飲んじゃったみたい。

「飲まなくてもよかったのに」

「だって……したかった。ニノだって、そうでしょう?」

「……うん」

多分俺もそうするだろう。
俺はまーくんの頭を撫でた。

「口、ゆすいでおいで」

「うん」

俺の言葉に素直に寝室を出るまーくん。
俺も寝室を出た。
そして自分の部屋に行って、紙袋を取ってくる。

「何、それ?」

まーくんが戻ってきた。
俺は紙袋から、それを取り出す。

「ニノ」

すげぇ不安そうな声。
一つはソレ用のローション。
もう一つは。

「ソレ、何?」

まーくんが怯えた声を出す。

「何って、慣らす用だよ」

「慣らす、用?」

俺はそれを手に取る。

「まーくん、見て」

俺は自分の指とそれを比較できるように、同じ高さに置いた。

「俺の指よりこっちの方が、細いでしょ。だから徐々に慣らしていこうと思って」

「そ、それって!それって!俺が……俺が……」

「まーくん」

俺は若干パニックになってるまーくんの手を握る。
その手をそれと比較できるように、同じ位置に置いた。

「ほら、まーくんの指より細い」

「ニノ?」

「俺はどっちでもいいの。だから今日は」

俺はまーくんの頬を触って、その手を徐々に下ろしていく。
最後はまーくんの。
ゆっくりと上下に動かせば、まーくんの瞳が潤んでいく。

「お互いに、触るだけね」

本当はまーくんに入れたい。
でも、焦らない。
これだけ待ったんだから、もっと待ってもいい。
今はお互いに触れ合えるだけで、いい。

「ニノ、俺も」

まーくんも俺と同じように、頬を触って手を下ろしていく。

「ん、まーくん」

お互いに触って、確かに気持ちいいんだけど。
俺は一回いってるからね。
まーくんの方がびんびんで。
吐息がもう俺を誘ってるの。
俺はまーくんをベッドに押し倒す。

「ニノ?」

「今度は俺がまーくんをいかせてあげるね?」

「えー、いいよぉ」

そんな顔して言われても、説得力ないよ。

「そんな期待こめられた顔されても」

「ええ?してないよ」

「無意識なの?余計ダメじゃん」

「……わかんないよ、そんなの」

まーくんは膨れた。

更新日:2015-12-27 20:06:24

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ディスコスターさまの付き人の秘め事