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それはまーくんと暮らし始めてから、一年くらい経った頃だった。
風呂から上がったら、まーくんは俺の背中に抱きついてきた。
「ニノー、好き」
「はいはい」
手には缶ビールを持っていたから、また酔ってるんだろう。
まーくんは酔うといつも俺に、好き好き言うから。
いつしかそれは慣習みたいになってて。
俺は少しの痛みに耐えながら、笑ってあしらう。
「ニノー……ベッド、連れてって」
俺は違和感を覚える。
何かがひっかかった。
「まーくん?」
まーくんを見るも、顔が赤い、ただの酔っ払いだ。
「早く」
甘えるような声に、俺はまーくんから缶を取りあげた。
すごく軽い。
「カラじゃん」
「うふふ」
俺はテーブルにそれを置いて、まーくんを背中に背負いながら、ズルズルと寝室に向かう。
まーくんの部屋のドアを開けて、ベッドにまーくんを下ろそうとした。
でもまーくんは俺を離してくれなくて。
俺は引きずられるように、まーくんのベッドに乗った。
「もう、まーくん?」
抗議しようとした俺は、まーくんの顔が思った以上に近くてびっくりする。
そして真剣な、まーくんの顔。
あなた、酔ってたんじゃないの?
「ま、まーくん?」
「ニノ、好き」
ズキン。
真剣な顔で言われると、ちょっとクルものがある。
それでも俺は親友を続ける。
「わかりましたから」
「わかってない!」
声を荒げるまーくんに、本気を感じ取って俺は戸惑う。
「まーくん?」
「教えてあげる。俺がどんなに、ニノが好きか」
まーくんの顔が近づいてくる。
俺は両手でまーくんの顔を押しかえす。
「何する気だよ」
それでもまーくんは、力まかせに俺に近づいてくる。
「キスに決まってるじゃん」
「いらねぇよ」
んんんー、て声出して、力入れて。
本気なの?まーくん。
まーくんは起き上がった。
マウントポジション。
思った時には俺は両手を掴まれていた。
まーくんの顔が近づいてくるから、俺は横を向いた。
「ニノ、こっち向いて」
まーくんの怒った声。
でも俺はまーくんを見ない。
風呂から上がったら、まーくんは俺の背中に抱きついてきた。
「ニノー、好き」
「はいはい」
手には缶ビールを持っていたから、また酔ってるんだろう。
まーくんは酔うといつも俺に、好き好き言うから。
いつしかそれは慣習みたいになってて。
俺は少しの痛みに耐えながら、笑ってあしらう。
「ニノー……ベッド、連れてって」
俺は違和感を覚える。
何かがひっかかった。
「まーくん?」
まーくんを見るも、顔が赤い、ただの酔っ払いだ。
「早く」
甘えるような声に、俺はまーくんから缶を取りあげた。
すごく軽い。
「カラじゃん」
「うふふ」
俺はテーブルにそれを置いて、まーくんを背中に背負いながら、ズルズルと寝室に向かう。
まーくんの部屋のドアを開けて、ベッドにまーくんを下ろそうとした。
でもまーくんは俺を離してくれなくて。
俺は引きずられるように、まーくんのベッドに乗った。
「もう、まーくん?」
抗議しようとした俺は、まーくんの顔が思った以上に近くてびっくりする。
そして真剣な、まーくんの顔。
あなた、酔ってたんじゃないの?
「ま、まーくん?」
「ニノ、好き」
ズキン。
真剣な顔で言われると、ちょっとクルものがある。
それでも俺は親友を続ける。
「わかりましたから」
「わかってない!」
声を荒げるまーくんに、本気を感じ取って俺は戸惑う。
「まーくん?」
「教えてあげる。俺がどんなに、ニノが好きか」
まーくんの顔が近づいてくる。
俺は両手でまーくんの顔を押しかえす。
「何する気だよ」
それでもまーくんは、力まかせに俺に近づいてくる。
「キスに決まってるじゃん」
「いらねぇよ」
んんんー、て声出して、力入れて。
本気なの?まーくん。
まーくんは起き上がった。
マウントポジション。
思った時には俺は両手を掴まれていた。
まーくんの顔が近づいてくるから、俺は横を向いた。
「ニノ、こっち向いて」
まーくんの怒った声。
でも俺はまーくんを見ない。
更新日:2015-11-01 23:00:56