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学校の怪談

 あれは先日の台風の日の事。
 帰りの支度に手間取った僕は、最終下校時刻を知らせる放送があっても暫く学校に残っていました。気がつけば外はすっかり暗くなり、雨も風も強くなり始めていました。天気の急な崩れもさることながら、先生に見つかりでもしたら大変だ、と慌てて昇降口へ向かっていました。
 そんな時、校長室の前を通りかかると、ギシッギシッと何かが軋む音がしました。気のせいかな?と立ち止り、暫くドアの前に立っていました。ドアの隙間から光が漏れていないことから、室内に人がいないと思われました。が、耳を澄ましていると、確かに何かが軋む音が聞こえてくるのです。その音の間隔が徐々に短くなった頃、「あぁーっ!」という、か細い悲鳴のようなものが扉の向こうから漏れてきました。これは霊の仕業かもしれない、そう思いましたが、なんの準備もなく霊に立ち向かうのは危険だと思い、翌早朝、準備を整えて校長室の中に入るとそこには……
「そこには、なんや?東武、何があったんや?」
「応接セットのソファに水たまりがあったかのような濡れた跡が……」
「ぎゃああああー!」
 薄暗い教室に大絶叫が響き渡った。

更新日:2015-09-27 01:32:49

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学校の怪談【百貨店擬人化二次】 R-18