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表裏一体① (潤side)
最初は・・・
こんなハズじゃなかったんだ・・・
こんなつもりじゃなかったのに・・・
俺はどんどん・・・
どんどん・・・ニノに惹き込まれていって・・・
麻薬の様に
俺の中に拡がっていく・・・
俺の方がもう・・・
ニノなしじゃいられない・・・
ニノは翔さんの恋人なのに・・・
俺はニノの単なる精神安定剤だったハズなのに・・・
時折、ふらりと俺の処に来て
俺との熱い夜を過ごし
そして・・・
何事もなかった様に帰って行く・・・
お前は一体何を考えているんだ・・・?
こんな想いをしているのは俺だけなのか?
ニノは・・・俺に対して
今までと何も変わっていないの?
ニノ・・・
「ねぇ・・・翔さんと別れてよ」
「・・・どうして?」
「カズを愛してるから・・・
カズを独り占めしたい・・・
俺だけのモノにしたい・・・」
「・・・ダメ・・・だよ・・・」
「カズ・・・愛してる・・・」
情事の後の気怠いベッドの上で
ニノの肌に唇を寄せながら
幾度となく繰り返していた会話・・・
でも・・・
「・・・ダメ・・・そんなコト言うなら
もう潤くんとはこんな風に会えない」
いつもニノの答えは同じ・・・
ニノ・・・
俺達の関係は
このままずっと変わらないのか・・・?
「冗談だよ・・・護るから・・・俺が・・・
カズの倖せ・・・絶対に護るから・・・
だからそんなコト言うな・・・」
自分に言い聞かせながら
ニノの機嫌を損ねない様に
俺の想いを伝える様に・・・
そっと唇を重ねる
そう・・・
俺は護らなくてはいけない
ニノの倖せ・・・
翔さんと共にあるニノの倖せを・・・
俺の想いを封じ込めるなんて
何でもない事だ・・・
最初からわかっていた事なのだから・・・
なのに・・・
俺は・・・
まだ少しの刺激で
敏感に反応するニノの身体を
再びベッドに沈めて
そして・・・
「・・・ん・・・じゅ・・・・・はぁ・・・んっ・・・」
「カズ・・・愛してる・・・
カズ・・・」
「・・・ぁ・・・あぁ・・・じゅ・・んっ・・・!」
いつもなら決して付けない
付けてはいけない俺の痕を
ニノからは見えないキワドイ場所に
残してしまった・・・
この時俺はどうかしていたんだ・・・
イヤ・・・
もう・・・
限界だったのかもしれない・・・
この愚か極まりない行為に
翔さんは気付くだろうか・・・?
気付いて欲しくて・・・
でも気付いて欲しくなくて・・・
この俺の中での賭けは
勝算のない悪足掻きだとわかっていても
俺は・・・
こんなハズじゃなかったんだ・・・
こんなつもりじゃなかったのに・・・
俺はどんどん・・・
どんどん・・・ニノに惹き込まれていって・・・
麻薬の様に
俺の中に拡がっていく・・・
俺の方がもう・・・
ニノなしじゃいられない・・・
ニノは翔さんの恋人なのに・・・
俺はニノの単なる精神安定剤だったハズなのに・・・
時折、ふらりと俺の処に来て
俺との熱い夜を過ごし
そして・・・
何事もなかった様に帰って行く・・・
お前は一体何を考えているんだ・・・?
こんな想いをしているのは俺だけなのか?
ニノは・・・俺に対して
今までと何も変わっていないの?
ニノ・・・
「ねぇ・・・翔さんと別れてよ」
「・・・どうして?」
「カズを愛してるから・・・
カズを独り占めしたい・・・
俺だけのモノにしたい・・・」
「・・・ダメ・・・だよ・・・」
「カズ・・・愛してる・・・」
情事の後の気怠いベッドの上で
ニノの肌に唇を寄せながら
幾度となく繰り返していた会話・・・
でも・・・
「・・・ダメ・・・そんなコト言うなら
もう潤くんとはこんな風に会えない」
いつもニノの答えは同じ・・・
ニノ・・・
俺達の関係は
このままずっと変わらないのか・・・?
「冗談だよ・・・護るから・・・俺が・・・
カズの倖せ・・・絶対に護るから・・・
だからそんなコト言うな・・・」
自分に言い聞かせながら
ニノの機嫌を損ねない様に
俺の想いを伝える様に・・・
そっと唇を重ねる
そう・・・
俺は護らなくてはいけない
ニノの倖せ・・・
翔さんと共にあるニノの倖せを・・・
俺の想いを封じ込めるなんて
何でもない事だ・・・
最初からわかっていた事なのだから・・・
なのに・・・
俺は・・・
まだ少しの刺激で
敏感に反応するニノの身体を
再びベッドに沈めて
そして・・・
「・・・ん・・・じゅ・・・・・はぁ・・・んっ・・・」
「カズ・・・愛してる・・・
カズ・・・」
「・・・ぁ・・・あぁ・・・じゅ・・んっ・・・!」
いつもなら決して付けない
付けてはいけない俺の痕を
ニノからは見えないキワドイ場所に
残してしまった・・・
この時俺はどうかしていたんだ・・・
イヤ・・・
もう・・・
限界だったのかもしれない・・・
この愚か極まりない行為に
翔さんは気付くだろうか・・・?
気付いて欲しくて・・・
でも気付いて欲しくなくて・・・
この俺の中での賭けは
勝算のない悪足掻きだとわかっていても
俺は・・・
更新日:2016-01-07 18:14:29