翔ちゃんは・・・

俺の浮気相手・・・みんな知ってる・・・



俺が・・・話したから・・・



翔ちゃんが俺から離れていくのが

耐えられなくて・・・



自分から終わらせようとして・・・



翔ちゃんに

みんな話したから・・・



だから当然潤くんとのコトも・・・

翔ちゃんは・・・知ってる・・・・・・



だけど翔ちゃんは

それでも俺を愛してくれたんだ・・・






































「・・・ねぇ・・・翔ちゃん・・・

・・・俺達・・・もう別れようよ・・・

もう・・・おしまいにした方が良いんだよ」



翔ちゃんが語る将来図が

辛くて・・・苦しくて・・・



その日とうとう

俺から別れを切り出した・・・



「カズ！？」


「その方が翔ちゃんの為だよ

そろそろイイトシなんだからさ

翔ちゃん・・・家庭持たなきゃいけない・・・でしょ・・・？

可愛いお嫁さんもらって

・・・それから・・・

子供・・・作って・・・そして・・・」


「カズ！

あれは、メディア向けのコメントだ！

本気にするな！

俺はカズと別れる気なんてこれっぽっちもない！」


「・・・ううん・・・翔ちゃん・・・もう・・・良いんだ・・・」



翔ちゃんが実家に帰る度に

沢山のお見合いの話が持ち込まれているの

知ってるよ・・・

翔ちゃんには・・・ちゃんと倖せになってもらいたい・・・

ちゃんとした家庭築いて・・・

ごく普通の当り前にある倖せを手に入れて・・・



「・・・翔ちゃんは俺とは違うんだから・・・

ちゃんと・・・しないと・・・」



泣いちゃダメだ・・・

泣いたら翔ちゃんが困るだけ・・・

どんなに辛くても・・・これで終わりにしなきゃ・・・



「それに・・・ごめんね・・・

俺・・・もう・・・決めたから・・・」


「カズ！？」



嫌われなきゃ・・・

翔ちゃんが俺なんかに未練持たない様に・・・

俺が今まで翔ちゃんを騙してたって・・・

ヒドイ人間なんだって・・・教えてあげなきゃ・・・



「・・・俺・・・結構モテるんだよ・・・？

もう・・・何人も・・・告白されて・・・

翔ちゃんが・・・知らないだけで・・・俺・・・

翔ちゃんと付き合っているのに・・・

何人も・・・他の男と・・・・・・寝て・・るし・・・」


「・・・カズ・・・嘘・・だ・・・」


「・・・ホントだよ・・・信じられないなら

直接聴いてもらっても良いよ・・・？

誰が良いかな・・・

リーダー・・・？

それとも・・・まぁ君が良いかな・・・

あぁ・・・最近は潤くんが熱心でね

翔ちゃんと別れて・・・って・・・しつこくて・・・」


「カズ！！」


「そうそう・・・ヒナも・・・それから・・・ま・・・」


「やめろ！！」


「・・・・・・だからさ・・・翔ちゃん・・・

俺なんかとは・・・別れた方が良いんだよ・・・

俺と・・・別れて・・・倖せになってよ・・・・・・」



俺と・・・別れたら・・・

翔ちゃんは倖せになれるんだから・・・