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お泊り・・・? (ニノside)


「二宮くん?

さっきのあれは何かな・・・?」



楽屋に戻るなり

翔ちゃんが珍しく声のトーンを落として

貌を引きつらせてる・・・



きっとあの話だ・・・

アイツ・・・ホントに余計なコト言いやがって・・・



他の3人はそそくさと

帰り仕度をして



「じゃお先に~」



って、早々に逃げる様に帰ってしまった・・・

取り残された俺は仕方なく翔ちゃんと向き合う



「あれは何時の話・・・?

何でヒナに連絡したの?」



やっぱりコレだよなぁ

ヒナの馬鹿野郎・・・!

余計なコト言いやがって・・・



あの時俺は隣に居た

翔ちゃんの方を見れなかった

そして今も・・・



「ヒナの家で呑むつもりだったの?

それでどうにかなったらどうするつもりだったの?」



あぁ・・・翔ちゃんの声・・・マジだよ・・・



「・・・どうにもならないよ・・・

翔ちゃんじゃないんだから・・・そんな事・・・

それに結果行かなかったんだから

もう良いじゃない」


「良くないよ!

カズは全然わかってない!!

お前がどんなに可愛いか

隙があったらどんなに危険か!」


「だから・・・そう思うのは翔ちゃんだけだって・・・!

恥ずかしいからもう止めてよ

俺だって友達と酒位呑むよ」


「あぁ、百歩譲って何処かの店で呑むなら良いよ

だけど・・・

ヒナの自宅で・・・って

家呑みで・・・しかも泊めて・・・って

どう考えたってお前・・・!」



あぁ・・・もう面倒くさいなぁ・・・



「カズはお酒だってあまり強くはないし

力だって・・・」


「・・・・・・・。」


「ヒナに抑え込まれたらもう逃げられないのに

無防備過ぎるだろう!?」



「あ~

はいはい、私が悪うございました

ヒナの家には絶対に行きません

それでイイでしょ!」


「カズ!

そうじゃなくて・・・!」


「翔ちゃん!!

・・・もうそれ以上言ったら

私、翔ちゃんと別れますよ?」


「カズ!?(泣)」


「私のコトも友達のコトも信じられない

翔ちゃんなんてもう知りません!」


「否、そんな訳じゃ・・・」


「じゃぁもう良いよね?

はい、もうこの話はおしまい~!」


「カズぅ~(泣)」


「さぁ早く帰りましょうね♪」



納得できていないであろう

翔ちゃんを黙らせて何とかやり過ごす



真実はどうであれ

当分翔ちゃんの前でヒナの話はできないな・・・

今日の収録でメンバー全員がそう思ったに違いない

















でも・・・






ごめんね翔ちゃん

ホントはね・・・













更新日:2015-09-02 21:13:46

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