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櫻宮編 (ニノside)


早朝におきた地震の直後の翔ちゃんからのメール



『地震大きかったね。大丈夫?』



・・・・・・。

マメだねぇ・・翔ちゃん・・・



『大丈夫だよ。怖かったね』



そう返信して

布団にもぐり込む

でも・・眠れない・・・



今日の地震はあまり大きくなかったけど

これがもし大地震だったら・・・

そう思うと無性に翔ちゃんに抱き締めて欲しくなる・・・



こんな事なら

昨夜翔ちゃんの誘いを断らないで

一緒に過ごせば良かった

今夜だって翔ちゃんはキャスターの仕事で逢えないのに・・・



・・・・・・。

・・・・・・。

・・・・・・。



あぁ~もう!



翔ちゃん何でメールなんてしてきたんだよ!

眠れなくなったじゃない!!

ホントに心配なら来いよ!



なんて・・・理不尽な事を思う・・・



あぁ・・・



こんな事を考える自分が嫌だ

こんな時間に翔ちゃんに逢いたいだなんて・・・

来て欲しいだなんて・・・



俺は何時からこんなに弱くて

我儘な人間になってしまったんだろう・・・



俺はギュッと目を瞑って

布団を頭から被った






















カチャ・・・



眠れなくてイライラしていると

不意にドアの開く音がして

薄暗い室内に見慣れたシルエットが其処にあった



「え・・・?」


「カズ、ごめん・・・」


「翔ちゃん・・・?」


「カズが怖かったって・・メールくれたから

心配で来ちゃった・・・」



翔ちゃんはベッドの中にいる

俺を確かめる様に俺の頬に触れる



「・・・ばか・・・」


「こんな時間に・・ごめんな・・・」


「謝るなよ・・・ばか・・・」



俺は翔ちゃんの頭をグッと引き寄せて口づけた・・・











更新日:2015-08-06 09:43:47

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