- 10 / 118 ページ
オフのふたり
工藤新一のマネージャーの伊達友也(ゆうや)が工藤邸を訪ねると、
今日は珍しく新一が伊達を玄関で出迎えた。
シャワーでも浴びている最中だったのか、新一は紺色のバスロープ姿で、
濡れた髪からは水滴がしたたり落ちている。
「新一さん、おはようございます。
お休みのところ朝早くから訪ねてきてすみません」
朝早くといってもすでに午前十一時を過ぎていた。
「ああ、伊達さん、おはよう。
別に構わねーけどさ……今シャワーを浴びてっからよ、
伊達さん、しばらく待っててくれねーか」
「適当にお待ちしてますので……どうぞごゆっくり」
伊達はどこか意味ありげな笑みを浮かべながら、新一にそう答える。
新一は伊達の態度を気にした素振りもなく、一階のバスルームへと消えていく。
工藤邸は豪邸と呼べるほど大きくて部屋数も多く、
一階と二階にそれぞれトイレとバスルームが完備されている。
一階のバスルームは新一が俳優を始めてからリフォームしたもので、
脱衣所や洗い場も広いのに加えて、バスタブもゆったりとしていて大きかった。
新一は普段から一階のバスルームを愛用している。
しばらくすると、一階のバスルームからは新一と入れ替わるように、
薄いピンク色のバスロープ姿の少女がそそくさと出てきて、
伊達と目を合せることなく二階の寝室へと階段を上っていく。
新一が久しぶりのオフなので、彼女と二人で仲良くお風呂にでも入っていたのだろう。
こうやって伊達が情事の雰囲気を漂わせる二人に出くわしたりするのにも慣れたもので、
マネージャーをやっているとタレントのプライべートな部分までも自然と見聞きすることになる。
今日は珍しく新一が伊達を玄関で出迎えた。
シャワーでも浴びている最中だったのか、新一は紺色のバスロープ姿で、
濡れた髪からは水滴がしたたり落ちている。
「新一さん、おはようございます。
お休みのところ朝早くから訪ねてきてすみません」
朝早くといってもすでに午前十一時を過ぎていた。
「ああ、伊達さん、おはよう。
別に構わねーけどさ……今シャワーを浴びてっからよ、
伊達さん、しばらく待っててくれねーか」
「適当にお待ちしてますので……どうぞごゆっくり」
伊達はどこか意味ありげな笑みを浮かべながら、新一にそう答える。
新一は伊達の態度を気にした素振りもなく、一階のバスルームへと消えていく。
工藤邸は豪邸と呼べるほど大きくて部屋数も多く、
一階と二階にそれぞれトイレとバスルームが完備されている。
一階のバスルームは新一が俳優を始めてからリフォームしたもので、
脱衣所や洗い場も広いのに加えて、バスタブもゆったりとしていて大きかった。
新一は普段から一階のバスルームを愛用している。
しばらくすると、一階のバスルームからは新一と入れ替わるように、
薄いピンク色のバスロープ姿の少女がそそくさと出てきて、
伊達と目を合せることなく二階の寝室へと階段を上っていく。
新一が久しぶりのオフなので、彼女と二人で仲良くお風呂にでも入っていたのだろう。
こうやって伊達が情事の雰囲気を漂わせる二人に出くわしたりするのにも慣れたもので、
マネージャーをやっているとタレントのプライべートな部分までも自然と見聞きすることになる。
更新日:2017-08-15 11:21:10