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「どうですか?中西さん。ここらで、ビルダーのことを、ひとまとめに、“変な体”と呼ぶというのは?」
「あかんよ、そんなん。変な体やと思ってないし、みんな。俺も七連覇しとんねん。変な体とか、言われるとかありえへんし」
「くっくっく。そう急いで返事しなくてもいい。もしかしたら、五番のビルダーの体を見たら、気が変わるかもしれんからな。くっくっく」
「いやいや、そんなことはないよ、別に、五番の体を、見たからって気が変わるなんてことは、……、ぎゃあーっ!変な体のやつおるーっ!むきむき過ぎてイヤーっ!生理的にムリーっ!」
「くっくっく。上から読んでも下から読んでもくっくっく」
「気持ち悪いけど、我慢して解説します。五番の選手の筋肉は、悲しい筋肉なのです(泣)。引越し先が、祭りとか、めっちゃ盛んで、ノリが合わないトコだと判明するたんびに、筋トレしてきたのです。彼の筋肉は、祭りとか、あまり好きじゃないのに、ノリの合わない土地に引っ越し続けてきたことの証(泣)」



かわいそう。かわいそう。


祭りなんて、みんな嫌いなのに。


かわいそう、かわいそう。


祭りなんて、みんな嫌いなのに。



金子みすゞの詩集の八割は、わたしは祭りが嫌いって意味が奥底に隠されているというのに。


うそつけーっ!俺は祭りが好きだーっ!金子みすゞ、そんなん言うとるかーい!


祭り好きなやつおるぞ!つまみだせーっ!わはは!わはは!

更新日:2015-07-28 06:52:18

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