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「さて、三番のビルダー、こっち見てますよ!中西さん!しばきますか?」
「しばきましょう!」




わぁーっ!わぁーっ!いいぞーっ!いいぞーっ!


しばけーっ!しばけーっ!ころせーっ!ころせーっ!


もっとしばけーっ!もっとしばけーっ!

しばけーっ!



おばけーっ!


おばけーっ!関係ないけど、俺の後ろの席のやつ、おばけーっ!



「そんなことより、中西さん!四番のビルダーの筋肉、見てください!」
「うっ(泣)うっ(泣)。彼は、悲しい筋肉なのです(泣)。悲しい筋肉のかたまりなのです(泣)」
「そんなことないやろ。骨とかあるやろ。悲しい筋肉のかたまりではないやろ」
「いや、悲しい筋肉のかたまりなのです」
「いやいや、骨とか、筋肉以外に皮膚とか、いろいろあっての彼やから。悲しい筋肉のかたまりではないやろ。悲しい筋肉のかたまりは、ここに来たらあかんやつやから。ほんまに悲しい感じになるやつやから」
「じゃあ、彼は、悲しい筋肉フィーチャリング骨なのです」
「最初からそう言え!ボケ!」
「彼の筋肉は悲しいのです。彼は、婚約した彼女のお父さんが、『いいニュースと悪いニュースがあるけれど、どちらから聞きたい?』と言ってくるたんびに、筋トレをしてきた。彼の筋肉は、義理のお父さんから、アメリカンジョークを聞かされ続けた証。悲しい筋肉なのだよ」
「別に悲しくないし。意味わからんし」
「えっ?なんでよ、わかるやん」
「わからへんよ。もうええわ、その話。四番!服を着ろ!目ざわりだ!」
「そうだそうだ!女子は、そんな体嫌いやぞ!」




わぁーっ!わぁーっ!いいぞーっ!



女子はそんな体嫌いだぞーっ!わはは!


わはは!あはは!



見ろよ、あいつ!変な体してるぜ!


うふふ。ホントね。面白いわ!わたし、面白いわ!うふふ!

更新日:2015-07-28 06:51:24

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