• 1 / 8 ページ

星の降る夜

想像もしなかった再会の興奮を
瞬時に欲望を含んだそれに変えたのは
懐かしいギイの匂い、体温


そして深く熱い口づけ


人目を気にする余裕もなく
エレベーターホールで
僕の身体を弄り始めたギイの手が
既に昂り始めていた僕のモノを
握りこんだ瞬間の羞恥が
僕にかすかな理性を取り戻させた


「ギイ・・・だめ・・・」


僕の耳の傍で熱い吐息を
繰り返していたギイがクスリと笑った




「・・・だな・・・さすがに
やばいか・・・」


苦笑を含んだ吐息さえも
甘く僕をくすぐる


まともに歩くことのままならない
身体をギイに支えられながら



早く

早く



と僕の気持ちは逸る



一刻も早く
ギイと愛し合いたい



とめどないこの熱を
開放して欲しい



まるでそんな僕の懇願を
察したように
ギイはまたクスッと笑い
僕の頬に口づけた

更新日:2016-06-10 17:15:41

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook