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とりあえず笑ろとけ!

 アルツハイマーの義父に、笑わせてもらった事も沢山あります。

 何かの話題から
「じいちゃん昔は犬飼ってたよな~」
と話しますと、
「・・・うん。食べたよ!」
との返事が返ってきたことがありました(笑)

 食べたらあかんやろ~。

どこまでをどう理解すればよいのでしょう。
とりあえず、笑っておきました。
もう笑うしかないのです!

 他には。。。
 
 これは、まだ元気なじいちゃんの頃の話なんですが・・・。
ある日、近所で起きた火事の話を、少し興奮気味に話してくれた時のこと。
「あそこの火事、よく燃えてたでぇ!!あの工場は、ほとんどコンパニオンやもんなぁ!そらぁ~よく燃えるわな!!」

(何ですって!?)

コンパニオンが勤めている工場が火事にあったのか?
コンパニオンが沢山いるとよく燃えるのか?
いやいや、工場がコンパニオンでできているのか?

それコンパネやろ!(ノリツッコミ長っ!)

一瞬〝よく燃えるコンパニオン〟を想像してしもたわ(笑)
元気な頃から呆けていたのかしら?

 そんな言い間違い(覚え間違い?)は、主人にもよくあります。
さすが親子です。

 便秘でお腹が張っているじいちゃんに、浣腸しようか、下剤を使おうか・・と思案していた矢先、ちゃんと便意を感じてトイレで排泄ができました。
その事を主人に報告しますと・・

「そうか!よかった。やっぱり自然分娩がええもんな!!」ですって(笑)

立派なお子が生まれたよ。ホカホカですわ。
自然分娩って(汗)

介護でも、夫婦間でも、笑えてる間はいいです。
そのうち、段々笑えなくなって、笑わなくなって、相手のため息がやけに大きく聞こえたり、こちらに向かって吐かれていると感じて、気分が悪かったり、きっとそんな感情は表情に表れていて、また相手に不快な思いをさせて・・・。悪循環に次ぐ悪循環。私達の状態もじいちゃんの状態も
ひどいことになって行くのです。

更新日:2015-07-13 23:02:24

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