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再入院~介護の転機~

 初めての入院で、肺炎はすぐによくなりました。
しかし、アルツハイマーは治りません。
入院中も、徘徊・放尿・失禁・・・で、スタッフさんを大変困らせたようでして、何とか、夜間だけでもぐっすり眠るように、漢方などで様子を見て下さっていました。

 家では無理でしょう・・・てな状態だったと思います。

 苦労を共有・共感してもらったようで、私達は何となく嬉しかったのです。

 やがて、肺炎が治り退院しました。
しかし、何故だか下痢が止まりません。
ずっと付きっきりで、ウンチも付きっ放しで・・・クタクタのイライラでした。
そして、どうにかならないものかと、病院に状態を説明し再度受診しました。
すると「肺炎の治療で使用した抗生剤が、腸内の環境バランスを崩してしまったのかも知れません」との事で、再入院する事になりました。

 私達、解き放たれました!!うんちの呪縛から、解き放たれました!!

 しかし、病棟では大変な事だったようです。
オムツ交換や着替え時の抵抗が激しく、スタッフさんを蹴飛ばしたり、汚い言葉で威嚇したりしたそうです。
そんな状態なので、スムーズに着替えなどができないのか、面会に行くと、大概服がうんちで汚れていました。
(うわぁ~~~)
自分でトイレに行くものの、後始末が出来ないので、爪にうんちが詰まっていたりもしました。
(ひえぇ~~~)
そうやねん!そうやねん!目を離すと、こうなるねん。

 それに、異食が復活しました。
病棟を徘徊中に、何だか口がモゴモゴしているな~っと思い、声を掛けると、洗面所に置いてあるスポンジを食べていたり、トイレットペーパーをムシャムシャと食していたり、オムツを千切って食べていたり・・・。
だいぶマズそうです。
喉が通るとは思えません。
「口が寂しいのかも知れませんので、おやつを多めに持ってきてあげて下さい」
との事で、入院中は何度もおやつの大袋を差し入れました。
食べる事は大好きで、怒っている時や徘徊が顕著な時は、おやつを渡すと落ち着いてくれる事がありました。

 この入院は、私達に“開放”を与えてくれました。
そして、この入院で、預かってもらう安堵感を知りました。
手足をパーッと伸ばして、ゆっくりぐっすり眠るような、そんな感じでした。

 我が家の介護の、一つの転機となる入院になりました。

更新日:2015-08-31 16:56:32

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