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幻影5 (智side)


「ふぅ・・・」



部屋に帰って荷物を置けば

溜息と共にこぼれる愚痴・・・



「・・・カズ・・・

今日は一緒にいてくれるって・・・言ってたのにぃ・・・」



カズは急な打ち合わせとか言って

撮影の後、俺を待たずに行ってしまった・・・

おいらに一言もなく・・・



「何? 俺だけじゃ不満なの?」



おいら小さな声で呟いたのに

後ろにいた潤くんに聴こえてた・・・

マズイ・・・



「じゅ・・・そうじゃないけど・・・さ」



潤くんと2人だけなんて恥ずかしい・・・じゃん・・・///

あのキラキラアイドルの松潤だよ?

今更・・・なんだけど・・・

今日の潤くんはすごくカッコ良くて

おいら、顔が火照って真っ直ぐ見れないんだよ?

今だって恥ずかしくて後ろ振り向けないのに・・・



「打ち合わせが入ったんなら仕方ないじゃない?」


「そうだけど・・・」


「・・・俺は嬉しいよ・・・ニノには悪いけど

こうして智と2人だけなの・・・久し振りだし・・・」



後ろから抱き締められて

耳元で甘く囁やかれるともう立っていられないよぉ・・・



「・・・あっ・・・んっ・・・じゅ・・・」


「智・・・何も考えないで・・・俺を見て?」



こんな潤くんの腕の中から逃げられるヤツなんているんだろうか・・・?



優しく抱き締められて・・・甘く囁かれて・・・

顎を捕られて・・・唇が重なって・・・



昼間した濃厚なのより更に熱いキスをくれた・・・



「あ、んっ・・・」



息が・・・

できない・・・よ・・・じゅ・・・ん・・・













更新日:2015-07-04 15:03:27

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