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長屋暮らし

 この家は、お母さん・みゆき・みゆきのお兄ちゃん、

の三人暮らしのようだ。

みゆきはとにかくよく喋り、そしてバタバタと動く。

お兄ちゃんも元気で、毎日、暗くなるまで遊んで帰って来る。

家の玄関はいつも開いていて、私は、好きな時に外へ出て行く事ができるし、土の上で背中をゴリゴリ掻く事もできる。

この長~い家は、みゆきの家族だけではなく、沢山の色んな家族が住んでいる。

それぞれに頼りない扉が一枚ついているだけで、自分の家を覚えるのに、二日かかった。

「長屋」と言うらしかった。

 それより何より食事に驚いた!

みゆきの家には高級缶詰がない。

みゆきがご飯に鰹節をまぶして食べているのをちょっと分けてくれたり、ご飯にラーメンの汁をかけたのや、食パンのミミがごはん。

どうやら、この家にはあまりお金がないようだ。

決して満足な食事ではないのに、食べる時はいつもみゆきと一緒にだから、食事の後には、必ず舌をペロリッとしてしまう。

ご馳走様!と思うのだ。

更新日:2015-06-29 23:34:36

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