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一眼カメラの楽しみ

挿絵 320*213

ふと目覚めると、野鳥の声がにぎやかになっていて、あたりはうっすらと明るくなっている。はっきりした時間はわからないけれど、今の時期、一年間で最も早い夜明けの時刻だろう。
空気は澄みきっていて清々しい。深呼吸すると胸の中いっぱいにひんやりしたおいしい空気で満たされた。雨はやんでいたけれど、天気がどうなるかはまだ分からない。でも、雨はもう降らない気がする。
起きるにはさすがにまだ早いので、もうしばらく、このままうとうとしていようと思う。
もう一度、気が付くと野鳥の声は相変わらず元気よく、あたりはすっかり明るく、目の前から朝日がまぶしく差し込んできた。予想に反して良い天気に恵まれた。

天気は周期的に変わるものだし、それは必要なことであるけれど、こうして野外で過ごす時間、太陽が出ると本当にうれしいし、ありがたいと思う。

朝日が当たる木々の輝きをぜひぜひカメラに収めたくなって、ハンモックから抜け出る。
一眼カメラを使うようになって、光の玉を写し取るのがすごく楽しくて、この時間帯の風景は朝日の反射がとても美しいから、食事を後回しにして、カメラを向けてみる。

けれども、まだまだ思うような情景を撮り切れなくて、これからも頑張ろうと思う瞬間でもある。カメラは楽しくて難しい。

一眼レフを手に入れたとき、まさか自分がこのような大きなカメラを使うようになるなんて以前は考えてもいなかったことを思い出した。
ミラーレスを買ったときにこれで十分と思ったのだけれど、やはり、その機能、違いを理解してから、ぜひとも欲しくなり、手に入れた。

普段目で見る風景とは異なっていたり、瞬間を切り取ることによって、気付かなかったような、いや決して気付けないような一瞬を残すことができること。人の目とは異なる風景。
使いこなすなんてとても無理だけれど、私なりに感激したり、うれしかったりを手に入れられるこの素敵なアイテムは、ちょっと背伸びしながらも手に入れて良かったと思う。

更新日:2015-12-10 12:40:49

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