カズはおいらを抱いてずっと背中を摩ってくれた

カズの温もり・・・久し振り・・・



でも・・・

このままカズに甘えちゃいけない・・・



だって

おいらには潤くんがいるから・・・



潤くんきっと今頃苦しんでる

おいらがカズと二人でいるから・・・



みんな笑っていないとダメなんだ

なのにおいらが一番それを妨げてる

おいらの存在がみんなを苦しめてる・・・



おいら・・・潤くんに酷いコトしてるよね

優しい潤くんをおいら裏切ってる・・・



おいらはカズの背中に廻した手で

カズの服をギュッって握った



大好きなカズ・・・

離れて余計にカズの存在の大きさに気付いたんだ

でも・・・



おいら潤くんも大事

あの真っ直ぐな瞳を曇らせたくない・・・




カズも潤くんも

おいらにはどっちも大事で・・・

どちらか一方になんて決められなくて・・・



でも・・・

それは二人とも傷付ける



だからおいらは

二人とも・・・さよならする・・・



だって・・・

おいら二人とも大好きだから・・・



どちらかと一緒にいても

もう一人の事忘れられない・・・



そして結局

一緒にいるもう一人も…傷付けちゃうんだ…



だからさよならしないと

いけないんだ・・・



そう思っただけで

おいら涙腺緩いのかなぁ

まだ言葉にしてないのに泪が止まらない・・・



カズはそんなおいらの髪をクシャってして

またひとつキスをくれた



「・・・智、また余計な事考えてるでしょう・・・？」