• 10 / 10 ページ

おまけ (ニノside)



「ふぅ・・・」



潤くんから智を引き離してお風呂に入れれば

湯船の中で俺にもたれてウトウトするあなた・・・

もう限界・・・ですよね・・・



Jの気持ちも解らなくはありませんけどね

こんなあなたの姿を見れば誰だって・・・ねぇ・・・?



濡れた髪も紅い唇も閉じた瞼に彩られた睫毛も

綺麗な首筋もとても魅力的で・・・

今もJがあなたのこんな姿を見れば

襲い掛かるんじゃないかと思う程色っぽくて・・・

俺もブレーキかけていないとアブナイですね(笑)



「カズは・・・もういいの・・・?」



瞼を閉じたままあなたが

呟くように小さな声で問い掛ける



「起きていたんですか?

俺はもう良いんです・・・

あなたの身体の方が心配ですから

とてもそんな気分にはなりませんね」


「ふふっ・・・カズらしい・・・」


「智もあんまり潤くんを挑発しないで下さいよ

それでなくても潤くんは

あなたが大好きで堪らない人なんですから・・・」


「ん・・・ふふっ・・・でもね・・・

潤くんに求められると・・・

すっごく愛されてる・・・て、思えて・・・

嬉しくなっちゃうんだ・・・」


「・・・・・・。」


「でもね・・・カズとは・・・何もなくても・・・

こうして・・・ん・・・か・・・ず・・・・・・」



眠ってしまって途切れた

あなたの台詞の先は聴けなかったけど

予想できて貌が綻んでしまう



「智・・・? 寝ちゃいました?」



眠ってしまった智を抱き締めて

このまま倖せに浸っていたかったんですけどね

智の身体に悪いし・・・俺ものぼせそうなので

智の頬にキスするだけで我慢しておきましょう(笑)



「J、其処に居るんでしょう?

智が眠ってしまったので連れて行って下さい

くれぐれも悪さをしないようにね」



俺は扉の向こう側にいるJに声を掛けた



「・・・気付いていたのかよ」



バツが悪そうに表情の硬いJが姿を現す



「当然です

・・・あなたが心配する事は何もないですよ・・・」



ふぅ・・・Jにとって俺はまだ安心できる

存在ではないのでしょう・・・ね



「智を寝かせたら髪をドライヤーで乾かしてあげて下さいね」



智を愛おしげに抱き上げるJを見送ってから

俺はシャワーで頭から冷水を浴びてバスルームを後にした



俺達の新しい関係のスタートだ・・・



















更新日:2015-06-27 19:11:13

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook