- 1 / 10 ページ
1 (潤side)
今日の収録は翔さんのお蔭で散々だった
相葉さんは心此処にあらずだし
ニノは始終機嫌が悪いし
智は収録中は問題なかったけど
カメラが回っていないトコではフリーズしちゃうし・・・
だから心配で部屋まで送ってきたけど・・・
「カズは・・・何時から翔くんと付き合っていたんだろ・・・
おいら全然気が付かなかった・・・」
智の声が震えている・・・
やっぱりショックだよな
ったく! あの莫迦・・・!
智がいるトコで何やってんだよ!(怒)
「智、あれは翔さんが寝ぼけていただけで
二人が付き合っているかなんてわからないじゃない」
「良いんだ・・・おいらには潤くんがいるし・・・
おいらが口出す問題じゃない・・・
二人が倖せならそれで・・・
・・・ただ・・・ちょっとびっくりしただけ・・・だから・・・」
そうは言っても
すっごくショックって
貌に書いてるし・・・
俺は泣き出しそうな貌の智を隠すように
俺の胸に押し付けた
「・・・良いんだよ智、俺の前で無理なんてしないで?
智はずっと翔さんの事好きだったんでしょ?」
「・・・ちが・・・う・・・
違わないけど・・・違うんだ・・・」
「智?」
「おいら・・・ちが・・・う・・・じゅん・・・どうしよう・・・
こんな・・・・・・ちが・・・じゅ・・・い・・・や・・・ちが・・・」
「智!? どうした!?」
様子がおかしい
智は崩れ落ちる様に床に座り込み
呼吸が荒く乱れている
「智! 落ち着いて!?」
「いや・・・・・・ちが・・・」
「智!!」
救急車を呼んだ方が良いのだろうか?
呼吸が整わないまま智の顔色がどんどん悪くなる
「智! 今、救急車呼ぶから!」
「だ・・・め・・・すぐ・・・おさ・・・・・・」
この状態が治まるのか?
俺は智を抱き締めながら
どうすることもできず途方に暮れる
そんな時に
来客を告げるインターフォンが鳴った
と、同時に鍵を開ける音が響く
扉が開いて入ってきた人物は
ある意味予想通りの人物で・・・
「ニノ・・・」
突然タイミング良く姿を現したニノに何故?
と、思うより
情けない事にホッと安堵している自分がいた
ニノは俺には目もくれず
俺の腕の中の智に声を掛ける
「智、大丈夫? 深呼吸して?」
「カ・・・ズ・・・?」
「そう、ゆっくり・・・大丈夫だからね」
智はニノの声に導かれるように
俺の腕からすり抜けてその身をニノに移し
ニノにしがみ付きながら呼吸を整えていく
「ごめんね智、びっくりしたよね
俺もびっくりした・・・
でも大丈夫、俺と翔さん何でもないから
だから安心して?」
「ん・・・」
次第に治まる智の呼吸
ニノの言葉を信じたのか安心したように
智はニノの肩口に額を付けて瞳を閉じた
俺は何もできずに只その光景を見守る事しかできなくて・・・
二人の世界に俺は邪魔者でしかないように思えた
ニノには勝てないのかな・・・
「J、悪いけど下に俺の車あるから
中で待っててもらって良い?
もしかしたら呼ぶかもしれないけど
そうしたらまた来て?」
「・・・わかった」
俺にキーを差し出して
意味あり気にニヤリと笑うニノ
スッゲー負けた気がしてムカつくけど
仕方ないよな・・・
もう少し智が落ち着くまで
ニノに任せた方が良さそうだし
翔さんとの事を説明できるのもニノだけだし・・・
それに・・・
俺も二人がいちゃついているトコ見たくない・・・
今日の収録は翔さんのお蔭で散々だった
相葉さんは心此処にあらずだし
ニノは始終機嫌が悪いし
智は収録中は問題なかったけど
カメラが回っていないトコではフリーズしちゃうし・・・
だから心配で部屋まで送ってきたけど・・・
「カズは・・・何時から翔くんと付き合っていたんだろ・・・
おいら全然気が付かなかった・・・」
智の声が震えている・・・
やっぱりショックだよな
ったく! あの莫迦・・・!
智がいるトコで何やってんだよ!(怒)
「智、あれは翔さんが寝ぼけていただけで
二人が付き合っているかなんてわからないじゃない」
「良いんだ・・・おいらには潤くんがいるし・・・
おいらが口出す問題じゃない・・・
二人が倖せならそれで・・・
・・・ただ・・・ちょっとびっくりしただけ・・・だから・・・」
そうは言っても
すっごくショックって
貌に書いてるし・・・
俺は泣き出しそうな貌の智を隠すように
俺の胸に押し付けた
「・・・良いんだよ智、俺の前で無理なんてしないで?
智はずっと翔さんの事好きだったんでしょ?」
「・・・ちが・・・う・・・
違わないけど・・・違うんだ・・・」
「智?」
「おいら・・・ちが・・・う・・・じゅん・・・どうしよう・・・
こんな・・・・・・ちが・・・じゅ・・・い・・・や・・・ちが・・・」
「智!? どうした!?」
様子がおかしい
智は崩れ落ちる様に床に座り込み
呼吸が荒く乱れている
「智! 落ち着いて!?」
「いや・・・・・・ちが・・・」
「智!!」
救急車を呼んだ方が良いのだろうか?
呼吸が整わないまま智の顔色がどんどん悪くなる
「智! 今、救急車呼ぶから!」
「だ・・・め・・・すぐ・・・おさ・・・・・・」
この状態が治まるのか?
俺は智を抱き締めながら
どうすることもできず途方に暮れる
そんな時に
来客を告げるインターフォンが鳴った
と、同時に鍵を開ける音が響く
扉が開いて入ってきた人物は
ある意味予想通りの人物で・・・
「ニノ・・・」
突然タイミング良く姿を現したニノに何故?
と、思うより
情けない事にホッと安堵している自分がいた
ニノは俺には目もくれず
俺の腕の中の智に声を掛ける
「智、大丈夫? 深呼吸して?」
「カ・・・ズ・・・?」
「そう、ゆっくり・・・大丈夫だからね」
智はニノの声に導かれるように
俺の腕からすり抜けてその身をニノに移し
ニノにしがみ付きながら呼吸を整えていく
「ごめんね智、びっくりしたよね
俺もびっくりした・・・
でも大丈夫、俺と翔さん何でもないから
だから安心して?」
「ん・・・」
次第に治まる智の呼吸
ニノの言葉を信じたのか安心したように
智はニノの肩口に額を付けて瞳を閉じた
俺は何もできずに只その光景を見守る事しかできなくて・・・
二人の世界に俺は邪魔者でしかないように思えた
ニノには勝てないのかな・・・
「J、悪いけど下に俺の車あるから
中で待っててもらって良い?
もしかしたら呼ぶかもしれないけど
そうしたらまた来て?」
「・・・わかった」
俺にキーを差し出して
意味あり気にニヤリと笑うニノ
スッゲー負けた気がしてムカつくけど
仕方ないよな・・・
もう少し智が落ち着くまで
ニノに任せた方が良さそうだし
翔さんとの事を説明できるのもニノだけだし・・・
それに・・・
俺も二人がいちゃついているトコ見たくない・・・
更新日:2015-06-23 06:42:44