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クスクス笑う声で我に帰った翔は、智を見つめる。

「しょおくん、風呂入ろう。顔、すごい白塗りしてたんだな」

「あ……」

「鏡あるよ。見る?」

智は部屋から出て、しばらくすると戻ってきた。
手には手鏡を持っている。
翔は鏡を見た。
着物を脱いだ翔は顔だけが白い。
とてつもなく間抜けだ。

「ここ、風呂場近いから、行こう?」

翔は智に手を引かれて、その部屋を後にした。

更新日:2015-06-30 22:11:25

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