官能小説

成人向けコンテンツについて
R-18

ここから先は未成年にふさわしくない成人向けの文章が含まれています。

18歳未満の方、もしくはこのような小説を不快に感じる方は「入室しません」を選択してください。

上記の内容に同意される場合のみ「入室します」をクリックしてお進みください。

  • 34 / 126 ページ

おじさんとのことがあって以来、俺の頭の中は、ぼんやりと靄がかかったようだった。
授業中も、教壇に立つ先生をぼんやり眺めながら、いつも色々な思考を巡らせていた。

俺の好きな先生。
おじさんとの行為を思い止まらせたのは、やはり心の中に、いつも先生がいたからだ…

教室の後ろの方の自席から、先生を見つめる。
暑い夏も遠く過ぎ、季節も変わった。ジャケットを羽織り、ネクタイを締めた先生。ガッチリした体に良く似合っている。
公園で会ったおじさんに、体格も頼もしさも優しさも…負けていない。

でも俺は…あの日おじさんに抱かれた。
自分で決めたことだ。決して後悔はしていない。
おじさんの指で射精するまでに後ろの一点を嬲られ…泣くほどの快感を覚えたのも事実だ。否定できない。

しかし、その体験が、俺の先生を見る目を、明らかに変えていた。
ぼんやりとしたイメージの中で先生との行為を思い描き、自らを慰めていた日々。
それがあの日以降、ぼんやりしていたイメージは、より具体的なものになっていた。

先生の股間ものを握り…確かめたい。
その太さや硬さ、熱さを…感じたい…。
温かな胸に顔を埋め、柔らかな匂いに包まれたい。

そして…
先生のペニスを、俺の中に受け入れ、結ばれたい。
誰の性器も…おじさんの性器も迎え入れてはいない、俺の中に…。

俺をあの太い腕で抱き締めながら腰を振る先生。
汗まみれの体で、俺を抱きしめる先生。
俺は先生の匂いに包まれ…
そして先生は、俺の奥深くへと、熱い精液を注ぎ込む…

あるはずのない、そんな情景を思い描き、俺は独り、己を慰めた。
毎夜。
何度も…何度も…

………

…その土曜日は、朝から何だか熱っぽかった。
夏から秋、そして冬。季節の変わり目で、風邪をひいたのかも知れない。
でも、バイトもあるし、夜は先生の部屋での食事もある。
俺は自転車に跨りバイト先に向かった。
バイト中も、ますます体調が悪くなっているのを感じたが、みんな忙しそうにしているし、何とか夕方まで頑張った。

それが良くなかったのかも知れない。
家に帰ると、俺は倒れ込むように布団に潜り込んだ。体調は最悪だった。
疲れも溜まっていたのかも知れない。
4月以降の新たな生活の中、無理してきた疲れや緊張や何やらが、一気に噴き出したような気がした。
いつの間にか俺は、泥のように眠りに落ちていった。

…ドアのチャイムで俺は意識を取り戻した。
夢の中、何度もチャイムの音を聞いていた気がする。

「俺だ。藤崎、大丈夫か?」
ドンドンとドアを叩く音。
岡部先生だった。

「ああ…すいません…今…開けます…」
何とか布団から起き上がった。
頭が痛く、寒気がした。足元もふらつく。声も何だかおかしい。
熱もあるのだろう。頭がボォッとしていた。

ドアを開けると、暗い中、先生が心配そうな顔で立っていた。
「どうした。顔が赤いぞ?だいぶ熱があるようだな。」
大きな体を狭い玄関に押し込むようにして上がり込んでくる先生。
俺の額に手をやる。外は寒かったのか、ひんやりと冷たい。

「凄い熱だな。いいから寝てろ。何か温まるもの、作るから。」
手にしていたスーパーの袋を台所の床に起き、先生が言った。

「すいません…今日の食事は行けないって電話しようとしてたら…いつの間にか寝てしまって…」
「つまらんこと言っとらんで布団で寝ていろ。」
ジャンパーを脱いで床に放り、シャツの袖をまくって言う先生。

台所に立つ先生の後ろ姿。おしゃれとは言い難いシャツを着た広い背中。色褪せたジーンズを穿いた大きな尻。俺の好きな先生…
その後ろ姿を、布団で横になりながら眺めているだけで…
熱でぼんやりする頭の中、俺は胸がキュッと締め付けられるのを感じた。

「そら、飯の用意できたぞ。お粥も作ったからな。食欲はあるか?」
いつの間にかウトウトしていた俺は、先生の声で再び目を覚ます。

「ああ、ありがとうございます…」
布団から起き上がり、小さな座卓を挟んで座る。
先生が作ってくれた料理の皿が並んでいた。
「いただきます…」
お粥を食べ、食欲はあまりなかったが、先生が作ってくれたおかずにも手を付けた。

「風邪だろうな。週末はよく休むんだ。バイト先には連絡しておくから。月曜日も無理そうなら、学校休んで医者に診てもらえ。」
先生自身も飯を頬張りながら言う。小さく頷く俺。
先生が来てくれたことが、とてもありがたかった。独り、寝込むことがこんなに心細いものだとは思わなかった。

更新日:2015-08-01 01:20:32

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook