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翔ちゃん…ごめんね…

これで最後にしよう…

翔ちゃんから離れよう…



俺は翔ちゃんの頭を包み込むように抱き締めて

キスに応えた…深く深く…想いを籠めて…



ごめんね…翔ちゃん…ごめんね…

俺じゃダメなんだよ…

あなたにも倖せになって欲しいから…

だから…俺はあなたから離れるよ…



今夜はあなたと最後の夜だから特別だよ…?

俺は今まで自分から翔ちゃんに触れることはなかったけど

翔ちゃん自身にそっと手を伸ばした



「んっ…ニノ…?」



驚く翔ちゃん…

そうだよねこんな事…初めてだもんね(笑)

俺はいつも翔ちゃんにされるままだったから…



口にそれを含んで翔ちゃんを刺激すると

それは更に大きく形を変えていく…

翔ちゃんは俺の頭を撫でながら

愛しそうに目を細めてそれを眺めていた…



「ニノ…も…いい…」



でもすぐに俺を自身から引き離して

俺に覆い被さる

どうしても攻めたい人なのね(笑)

…良いよ好きにして…



俺は翔ちゃんの背中に手を回して

翔ちゃんを抱き締めて

翔ちゃんの馨りを吸い込んだ



男らしくて爽やかな翔ちゃんの馨り…

この香りに包まれる事ももうないだろう…



そんな事をぼんやり考えてたら

何故だか泪が零れた…



翔ちゃん…

最後だから

思う存分俺を味わってね…

























最後の逢瀬を終えた俺は

まだ寝息を立てるあなたの唇にキスを残して部屋を出た



「翔ちゃん…ヘタレなあなたが大好きだったよ…」









バイバイ…翔ちゃん…



















更新日:2015-06-21 01:34:41

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