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今夜、智くんと松潤が帰国する

早く智くんに会いたい様な

貌を合わせるのが気まずい様な…



俺は真っ直ぐ智くんの貌を見る事ができるのかな…?

そしてもう一人

直視する事が躊躇われる人物…



ニノとは

今朝部屋で別れてそれっきり…

今日は別々の仕事だから助かったけど

明日からは5人での仕事が待っている

いつまでもこのままって訳にもいかないだろうし…



ニノ…俺はどうしたら良い…?



今朝ニノに喰らった一撃は

ニノの怒りの深さ

甘んじて受け入れたが…

急所直撃で死ぬかと思ったぜ…(泣)
















♪♪♪~  ♪♪♪~

 

楽屋に携帯メールの着信音が響く



「あ…メール…ニノから?」



『今夜、大野さん達が帰国したら一緒に食事しましょう

お店は任せますから9時に予約をお願いします

そうそう、お代はもちろん翔さん持ちで♡

それと翔さんは禁酒ですからね!』



「………。」



俺がノニに逆らえる訳もなく

無言で了解のメールを返信した…





















「翔ちゃん、お疲れ~♪」



雅紀と仕事終わりに合流して店に向かう

こんな時には雅紀の無邪気な明るさに癒されるなぁ…



「やっとリーダー達帰ってくるね♪

5人揃うのすっごい久し振りって気がする」


「そうか? 出発前にもみんなで食事したじゃん」


「ん…そうだけど…何か今回はすっごく長く感じたんだよね…

でも、もうすぐ会えるからめちゃくちゃ嬉しい!」



テンション上がりまくりの雅紀

雅紀も智くん大好きだからなぁ…



「明日の収録は夕方からだから

今夜はちょっとゆっくりできるね」


「そうだな、俺は車だから飲めないけど

雅紀は俺が送るから、気にしないで安心して飲んで?」


「…うん」


「あっ、此処だ

ちょっと入口がわかりにくくて隠れ家っぽいだろ?」



油断すると見過ごしてしまいそうな小さな看板

入口を隠す様に置かれた植木に沿って行くと小さなドア

まるで裏口みたいな入口



「そうだねリーダーわかるかな?」


「ニノと一緒だから大丈夫だよ」


「ニノ…此処来たことあるんだ…?」


「あぁ…うん…」


「ふぅ~ん…

まっ、イイや早く入ろうよ、翔ちゃん」



ん? 何? 今…一瞬何か違和感…?



「わぁ…内装も感じが良いねぇ♪」



いつもの雅紀…だよな?

俺の気の所為…?



雅紀に感じた一瞬の違和感…

この時の俺には

その違和感の正体がわからなかった…









更新日:2015-06-12 07:30:59

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