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前日から不安のあったニノと雑誌撮影
案の定、俺の不自然な貌にニノの眼が光る
「翔さん、貌が強張っていますよ」
「に、ニノ…」
「もう新人さんじゃないんだから
いくら苦手な作業だからって緊張しないで下さいよ」
作業の所為じゃない…
わかっているハズなのに
俺の戸惑いを慣れない作業の所為にして
俺をカバーしてくれるニノ…
こんな時でも
ニノの心遣いを感じる事ができる
でも…
「翔さん、今夜この仕事が終わったら
一緒に食事でも行きましょうか」
にっこりと
最上級の微笑みで
俺を食事に誘うニノ…この笑顔が…
最上級に…怖い…!(泣)
予定より撮影は早く終わって
俺とニノが訪れたのは
隠れ家的な無国籍料理の店
ここは料理も酒も種類が多く
みんなの口に合うからよく利用する
一通り注文を済ませると
ニノは待っていましたとばかりに口を開く
「いい加減にして下さいよ、翔さん?
あれ程言ったのに
あれじゃ何かありますって
言っているようなものじゃないですか」
「………。」
「明日には大野さん達が帰って来るんですから
もう少しポーカーフェイスでいてくれないと…
先ずJに疑われます」
「………。」
「まぁ…あちらはもしかすると
自分達の事で手が一杯で此方の事までは
気が回らないかもしれませんけどね」
「え…?」
「Jが…大野さんに手を出さなかったと思います?
あのJの大好きな大野さんと一緒にヨーロッパですよ?
しかも一週間も一緒に居て…
何もなかったと思える程
私、能天気ではありませんから」
「に、ニノぉ…(泣)」
「泣かないで下さい、鬱陶しい(怒)」
「ニノは平気なの…?」
「平気ではありませんけど
私の大野さんへの愛はそんな事では変わりませんから
あの人が誰とどうなろうとも
それはそれですべて受け入れます
もちろんその相手が例えあなただったとしてもね」
「ニノ…♡」
「…まぁそれはなさそうですけど」
「……(泣)」
「翔さん、いつまで経っても
大野さんに対してヘタレのままですもんねぇ…」
ため息交じりのニノの声は
呆れたを通り越して同情さえ感じられ…
あぁ…即座に反論できない自分が情けない…
前日から不安のあったニノと雑誌撮影
案の定、俺の不自然な貌にニノの眼が光る
「翔さん、貌が強張っていますよ」
「に、ニノ…」
「もう新人さんじゃないんだから
いくら苦手な作業だからって緊張しないで下さいよ」
作業の所為じゃない…
わかっているハズなのに
俺の戸惑いを慣れない作業の所為にして
俺をカバーしてくれるニノ…
こんな時でも
ニノの心遣いを感じる事ができる
でも…
「翔さん、今夜この仕事が終わったら
一緒に食事でも行きましょうか」
にっこりと
最上級の微笑みで
俺を食事に誘うニノ…この笑顔が…
最上級に…怖い…!(泣)
予定より撮影は早く終わって
俺とニノが訪れたのは
隠れ家的な無国籍料理の店
ここは料理も酒も種類が多く
みんなの口に合うからよく利用する
一通り注文を済ませると
ニノは待っていましたとばかりに口を開く
「いい加減にして下さいよ、翔さん?
あれ程言ったのに
あれじゃ何かありますって
言っているようなものじゃないですか」
「………。」
「明日には大野さん達が帰って来るんですから
もう少しポーカーフェイスでいてくれないと…
先ずJに疑われます」
「………。」
「まぁ…あちらはもしかすると
自分達の事で手が一杯で此方の事までは
気が回らないかもしれませんけどね」
「え…?」
「Jが…大野さんに手を出さなかったと思います?
あのJの大好きな大野さんと一緒にヨーロッパですよ?
しかも一週間も一緒に居て…
何もなかったと思える程
私、能天気ではありませんから」
「に、ニノぉ…(泣)」
「泣かないで下さい、鬱陶しい(怒)」
「ニノは平気なの…?」
「平気ではありませんけど
私の大野さんへの愛はそんな事では変わりませんから
あの人が誰とどうなろうとも
それはそれですべて受け入れます
もちろんその相手が例えあなただったとしてもね」
「ニノ…♡」
「…まぁそれはなさそうですけど」
「……(泣)」
「翔さん、いつまで経っても
大野さんに対してヘタレのままですもんねぇ…」
ため息交じりのニノの声は
呆れたを通り越して同情さえ感じられ…
あぁ…即座に反論できない自分が情けない…
更新日:2015-06-09 21:05:59