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リーマンなふたり 3
2014年10月08日(水) 01時10分00秒
テーマ:大まお空想小説




「ちょっと買い物してくわ・・」、


ドラッグストアに車を停めると



「ここで?・・」、

不思議そうに俺を見る。



「何でもあるぞ、ここ・・。一緒にいくか?」、

エンジンを切ると



「はい!」、って、元気な返事。




・・・買ってる物見たら気が付くかな・・・






俺はカゴをもって店内に入る。



まずは、アルコールだな・・



「お前飲めるよな?・・」、

振返ると既にその姿は無くて、慌てて探しに

行くと、おかし売り場でチョコを吟味中。




・・・マジかよ、参ったな・・・


その横顔があまりにも可愛くて、この後俺の

考えてることが、犯罪に思えてきた。





ま、どう転んでもいいか・・


取りあえず、近藤さんと、おいるーさんを

ささっとカゴに突っ込んで、アルコールと

おつまみ、そして、軽い食材を選んでその

姿を探すと、



「あ・・先輩、これ・・一緒にいいですか?」、

抱えられた甘いお菓子に、


「いいよ・・」、

思わず笑ってしまった。



「あ~・・今、お子様って思ったでしょ!」、

ぷんぷん怒るその頬を、ツンっと突きながら

レジに並ぶと



「ん?先輩、飲むんですか?」、

カゴの中を見て驚いている。



「家飲み基本だろ?・・」、

俺がレジ付近の、タブレットに手を伸ばすと



「でも、僕、どうやって帰るんですか?」、

キョトンと首を捻る。



「朝、送るって言っただろ?」、



「え?・・僕、着替えとかないですけど・・」、


「俺のでいいだろ?、サイズの小さいのとか

見繕ってやるよ・・」、



「うわあ~!、ホントに?」、

おいおい、その喜びはなんなんだい?





ってか、着替えいらね~と思うけどな。

何も、着せるつもりね~し・・・。




「あ、パンツくらい見て来い、一緒に買うから」、

そう言って通路を指さすと



「は~い♪」、

スキップで、そこへと向かった。






・・・・何度も聞いたんだぞ・・



・・・いいんだよな?・・・・。






思わず鼻歌がでた。



更新日:2015-06-01 11:20:17

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